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広島勢の出番はここから…次戦見据えてJ1→代表紅白戦“連戦”していたMF森島司「身体はキツいけどやれてよかった」

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MF森島司(広島)

 香港に6-0で大勝し、EAFF E-1選手権で白星発進を果たした日本代表。香港戦ではJ1全クラブで最多の7人を輩出した横浜F・マリノス勢がアピールに成功した一方、6人を数えるサンフレッチェ広島勢の出番はなかった。20日、報道陣のオンライン取材に応じたMF森島司(広島)は「次の試合に向けて4日くらいあって、練習時間もあるので、みんなと戦術を共有しながらやっていきたい」と意気込みを示した。

 国内組で編成された今大会の日本代表は17日、千葉県内で合宿をスタート。しかし同日にJ1京都戦が組まれていた影響で、広島所属の6選手は初日のトレーニングに参加できなかった。18日には耳にボールが当たった影響で検査を受けていたMF満田誠を除く5選手が無事チームに合流したものの、試合までの準備期間はわずか1日のみ。香港戦では6選手ともベンチ入りしたが、出番を得ることはできなかった。

 つまり、広島勢にとっては次戦の中国戦(24日・豊田ス)からが本番となる。森保一監督は公式会見で「できるだけ多くの選手を起用しながら大会に挑もうと思っている」と述べており、彼らに出場機会が与えられるのはほぼ確実。それに備えた広島勢は合流日の18日、J1リーグ戦翌日ながらも代表チームで短時間の紅白戦に参加したといい、急ピッチでの準備を進めていたようだ。

 異例の“連戦”について「身体はキツいけど、頭の中ではチームのみんなとやれたことで良かった。みんなは試合前日だし、11対11で僕らが抜けたら出るのがコーチだけになる。僕たちも少しでもやりたいと思っていたので、何人か入ってやらせてもらった」と前向きに捉えた森島。2019年のE-1選手権以来の代表活動にも「一昨年E-1に1回入っただけなので、上の人たちとやるのは新鮮。今のところすごく楽しい」と手応えを語った。

 前回のE-1選手権では初戦の中国戦(○2-0)と最終戦の韓国戦(●0-1)にフル出場。優勝を逃す悔しさをピッチの上で味わった。「中国戦ではまずまずのプレーだったけど、韓国戦では何もできなかった」。そう振り返った森島は「出させてもらったら今季の広島で自信を持ってサッカーできているので、相手が韓国だからというのは関係なく、相手より上回りたい気持ちもあるし、シンプルに負けているので勝って優勝したい」と意気込みを語った。

 また前回の悔しさという精神的なモチベーションだけでなく、自らがここで成長してきたという自負もある。「周りを使いながらワンタッチで味方につけて、組み立てのところで関わって、ゴール前に入っていくというところは今年の自分が意識しているところ。ゴールを少しでも狙っていけたら」。今季のJ1リーグで中盤起用ながら6ゴールを記録した持ち味を代表の舞台でも発揮していく構えだ。

 代表合流直前の京都戦ではヘディングでのゴールを決め、かつて広島や東京五輪世代の活動でも指導を受けた森保一監督から賞賛の言葉を受けたという。「見てもらっていた頃はヘディングでゴールを決めたことはなかったし、まだまだ弱々しかった頃しか見られていないので、少しでも成長したところを見せられたと思う」。長い付き合いとなった指揮官のもと、森島司が新たな姿を見せつける。

(取材・文 竹内達也)
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