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久保建英の開幕戦ゴールを喜ぶ森保監督「数字をとことん目指してプレーしてほしい」

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が16日、報道陣のオンライン取材に応じ、ラ・リーガ開幕戦で今季初ゴールを記録したソシエダMF久保建英に言及した。

 今季からソシエダに加入した久保は13日に行われたラ・リーガ開幕節のカディス戦、4-3-1-2の2トップの一角で先発出場。0-0で迎えた前半24分、味方のボール奪取に合わせてゴール前に動き出すと、MFミケル・メリノからの浮き球パスに反応し、左足トラップで浮かせたボールを右足ボレーで突き刺した。久保は昨年12月4日の昨季アトレティコ・マドリー戦以来約8か月ぶりのゴール。これが決勝点となり、ソシエダ加入初陣でさっそく開幕白星に導いた。

 森保監督は報道陣からの質問に対し、「ゴールに向かっていく姿勢が得点という結果に表れて良かった。彼自身もポジションを掴むために結果が必要なことは意識していたと思うので、前向きな姿勢が結果に表れてよかった」と喜びを語った。

 報道陣からはボールロストやデュエルでの後れがあったという指摘もあったが、「できれば完璧にボールロストをなくすであったり、デュエルの部分もレベルアップすることは意識してもらいたいと思うが、彼の良さは何よりも攻撃の良さを発揮すること。今回のように得点を決める、得点を決めさせるところに顔を出し、数字で表せるようにしてほしい」と断言。「ボールロストやデュエルの部分もまずはトライしながら。ボールロストに関してはボールに関わる意識を持っていることで生まれるし、勇気を持ってボールに関わる、引き出すというのは何度もトライしながらクオリティを上げてほしい。デュエルも彼の良さではないと思うが、世界で戦っていく上では必要だと思うので、奪いにいくところ、コンタクトをするところは意識しながらできる限り上げていってほしい」と課題の向上にも目を向けつつ、「ゴールをする、ゴールを決めさせる数字をとことん目指してプレーしてほしい」と期待を語った。

 またこの一戦では得点シーン以外にも、FWアレクサンデル・イサクとの2トップに加えて、トップ下のMFダビド・シルバやインサイドハーフともポジションチェンジを繰り返し、スムーズなポゼッション攻撃を見せていた。森保監督は「試合を見た時にはインターネットの情報も見ながら試合を見ていたが、それぞれポジション表記が違うと思いながら見ていた」としつつ、「トップのフリーマンだったと思うが、他の選手とローテーションしながらどこで受けられるかのスペースを探して賢くプレーしていた。時間とスペースがあるというところを見つけてプレーして、自分の良さをうまく発揮していた」と評価。その上で「次の試合がどうなるかわからないし、レアル・ソシエダも戦術的に戦えるチームだし、対戦相手やチーム状況で彼のタスクも変わってくると思う。チームのために順応するところを見せてほしい」とパフォーマンスの継続を求めた。

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