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W杯開幕直前にドバイでカナダ戦…JFA反町技術委員長がマッチメークの経緯説明「ヨーロッパの国とも交渉していた」

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オンライン取材に応じた反町康治技術委員長

 日本サッカー協会(JFA)は8日、カタールW杯を控える日本代表が本大会直前の11月17日にカナダとの国際親善試合を行うことが決まったと発表した。同日の技術委員会後、反町康治技術委員長が報道陣のオンライン取材に応じ、対戦国選定に至った背景を語った。

 カタールW杯は11月20日に開幕。日本のグループリーグ初戦を同23日に控える中、大会直前のマッチメークが実現した。対戦相手はFIFAランキング43位のカナダ。バイエルン所属のDFアルフォンソ・デービス、リール所属のFWジョナサン・デイビッドら世界的タレントも擁する北中米の強豪だ。

 日本はグループリーグでドイツ、コスタリカ、スペインとの対戦。しかし、いずれの国ともチームスタイルは異なる。北中米カリブ海代表という点ではコスタリカと同じだが、反町委員長は「仮想コスタリカとなるかもしれないが、われわれと韓国が違うように、隣の国でも似て非なるもの。勝手に書かれるのは問題ないが、違うものは違う」と述べる。

 反町委員長によると、4月1日にドーハで行われたW杯の組み合わせ抽選時から対戦国の選定をスタート。その時点ではドイツ、スペインとの対戦が決まっており、「ヨーロッパの国とも交渉していた」そうだが、本大会で韓国と対戦するポルトガルなど「ヨーロッパの国は自国で準備する国が多い」といい、「早めからドーハ、ドバイに入ってきて万全の状態で用意しているチームと試合できないか」という条件で選定した。

 反町委員長は「ランク的にも上のほうで、力をつけていて、発展途上にあり、成長度合いが激しい国。強いところとやらないと課題は出ないし、ドイツとやることを考えると、8-0で勝つような相手とやっても成果は得られない。緊張感のあるゲームを最後の準備としてすることが監督の意向でもあるし、われわれの意向でもある」と述べ、強豪相手のマッチメークに手応えを語った。

 また試合はUAE・ドバイのアルマクトゥームスタジアムに決定。大会前は会場などの都合で「ドーハは公式戦はしてはいけない」という通達があったといい、「大きな気候の変化はないし、移動も楽」な近隣国での開催に至った。キックオフ時間は調整中だが、NHK地上波で生中継され、有観客で行われるという。

(取材・文 竹内達也)
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