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ベルギー移籍で感じた日本との違い…FW上田綺世「自分の引き出しを増やす刺激になっている」

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日本代表FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)

 海外組としては初参加となった日本代表合宿でFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)がアップデートされた自分を見せたいと意気込んでいる。合宿3日目の21日、報道陣の囲み取材に対応。「鹿島にいた頃よりは強度が高い中でやっているので、そういった面での成長は感じられるかなという自信はあります」と胸を張った。

 所属チームではここまでベルギーリーグ全9試合に出場。代表合宿入り直前の9月17日のオーステンデ戦でのゴールを含め、2得点を挙げており、自信をつけつつある様子だ。

「まだ模索してる部分があるし、何を勝ち取れるか言えるわけじゃないですけど、やっぱり移籍して全く違うサッカーの環境、言葉も通じないし、強度も違う中でプレーしているというのは、自分にとってはかなり経験値になっていると思う」

 鹿島との違いも前向きに受け止めている。「サッカーのスタイルも鹿島とは全く違う。どっちかといえば僕のプレースタイルとは噛み合わないようなスタイルの試合もあるので、逆にそういうのは自分の引き出しを増やす刺激にはなっているかなと思う」。言葉のひとつひとつに実感がこもっている。

 その中でとりわけ刺激を受けているのは日本との強度の違いだ。

「例えばスプリントの距離だったり、試合中の運動量だったりは求められるところ。スピード感やプレッシャーの強度も違うし、動き出しの回数とか場所とか、そういうのを含めて日本より強度が高い。攻守のスピードも速いし、スタイルもほぼどのチームも前からプレッシャーに行く。それに対して2、3個剥がしたらすぐにもうサイドチェンジして、そこからはもう縦に速く、より相手のゴールに早く迫るスタイルが主流」

 ベルギーリーグで感じているそのままを語る様子は実に生き生きとしている。一方で「ここで何ができるかっていうのが一番大事だと思う」と、日本代表に何を還元できるかに意識を割いている。

 思い描くのは、フォーメーションや選手の組み合わせ、時間によって求められることが変化する中で必要とされるプレーをすること。そして、力を込めて言ったのは「あくまでフォワードなんで点を取ること」。“どの環境でも点を取れるFW”という理想にも向かいながら、W杯への最終段階で輝くことをイメージした。

(取材・文 矢内由美子)

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