[11.17 国際親善試合 日本 1-2 カナダ ドバイ]

　W杯本番に向けて十分に計算ができる先発復帰戦となった。日本代表DF板倉滉(ボルシアMG)がDF谷口彰悟とのコンビで先発。後半22分に交代するまで、対人の強さを発揮するなど長期離脱のブランクを感じさせないプレーを見せた。

「自分が想定していたよりも良かったけど、もっともっと運動量を増やさないといけない」。今月11日のドルトムント戦に途中出場し、左膝内側側副靭帯部分断裂から戦列復帰を果たしたが、公式戦先発は9月4日のマインツ戦以来だった。

「最初はきつかったけど、このタイミングでカナダ相手に経験できたのは大きい」。W杯初戦となる23日のドイツ戦にDF冨安健洋が間に合うかは微妙な状況。W杯前最後の実戦で板倉が順調な回復ぶりを見せたのはチームにとっても大きかった。

「怖さもないし、試合中はアドレナリンが出ているから問題なくやれた。(試合が)終わってすぐの感触もすごくいい。ドイツ戦はもっといい状態でいけると思う」。試合直後の表情も明るかった。

　試合ではCKから失点。セットプレーの守備はW杯本大会でも重要なポイントになる。「ここで一発やられて、ドイツ戦に向けて修正が効くのは良かった」。敗れたとはいえ、試合の位置づけはあくまで本番前の調整試合。課題もポジティブに捉え、W杯で最高のパフォーマンスを見せるつもりだ。

(取材・文　西山紘平)

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