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「攻撃より守備に比重」“ボランチ鎌田”が示した新オプションの可能性

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ボランチで起用されたMF鎌田大地

[11.17 国際親善試合 日本 1-2 カナダ ドバイ]

 後半22分からピッチに立った日本代表MF鎌田大地(フランクフルト)に任されたのは、代表では初となるボランチのポジションだった。MF柴崎岳と4-2-3-1のダブルボランチを形成。後半40分からはシステムが3-4-2-1にシフトしたが、鎌田のポジションは最後までボランチだった。

「攻撃では自分がボールを持ったら失われないようにということを意識したけど、それより守備が今日はうまくいかなかった」。チームとして課題に感じたのは球際の部分。鎌田が投入された後半半ばには暑さの影響でチームとして運動量も落ち始めていた。

「戦術というより自分たちがデュエルで負けた回数が多かった。メンバーはこっちの方がいい選手は多いと思うけど、球際で負けると戦術どうこうじゃない」。W杯本番のピッチ上は空調システムにより涼しいコンディションでプレーできる見込みで、「この暑さは(W杯の)試合では間違いなくない。デュエルに行くときは責任を持って当たりに行かないと」と力説した。

 トップ下との違いについて「ボランチのときはゴール前に入る回数が少ない」と語る鎌田は「ボランチがゴール前に入らなくても、(ゴール前に)3、4人入ろうが7人入ろうが、得点のチャンスはそんなに変わらない」と指摘。「リスク管理が大事で、攻撃より守備に比重を置かないといけない」とバランスを重視する必要はあるが、この日も守備で貢献しながら組み立てに参加し、3列目からチャンスに絡んでいくシーンも見られた。

 W杯初戦となる23日のドイツ戦はトップ下での先発が有力。ただ、ボランチにケガ人が続出しているチーム状況を考えれば、鎌田のボランチ起用が一つのオプションになることを示せたのは大きな収穫だった。

(取材・文 西山紘平)

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