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初戦で明暗分けた2大会知る酒井宏樹「名前のある国が勝つのは過去のこと」

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{{c|日本代表}DF酒井宏樹(浦和)

 初戦の重要性を具体的な数字を挙げながら強調した。ワールドカップ3大会連続出場の{{c|日本代表}DF酒井宏樹(浦和)が20日、オンラインで取材に対応。グループリーグ3試合の中で初戦の重要性が占める割合の高さについて聞かれ、「数字上考えても、マックスで勝ち点9しかない」と切り出した。

 3連勝でも勝ち点9が上限である中で、グループリーグ2位で突破するチームの平均的なデータと見られる「勝ち点5」という数字を提示。「勝ち点5でも突破できる可能性がある中で、初戦で勝ち点3をいきなり獲るか、残り2試合で勝ち点6を獲らなければならないか。そういう意味で初戦は大事なのかなと思います」と続けた。

 初戦の勝ち点が0なら、残り2試合で得られる勝ち点のパターンは1、2、3、4、6。勝ち点5を目指すことはできず、2連勝するしかなくなる可能性が出てくる。

 初戦の結果がチームに与える影響についても言及した。ザックジャパンで臨んだ14年ブラジルW杯は初戦のコートジボワール戦で1-2の逆転負けという最悪のスタート。それまでチーム全体にみなぎっていた自信が崩れ去り、ピリピリ感が増大した。

 西野朗監督体制で臨んだ18年ロシアW杯は、大会前の監督交代と連続黒星で不安感が高かった中、初戦のコロンビア戦に2-1で快勝。チームは一気に勢いづき、ラウンド16まで進んだ。

 初戦の白星と黒星を両方とも体験している酒井は、「その違いは大きいか」と聞かれ、「そうですね」と首肯。「その後の2試合をどう戦っていくかというプランに影響も出る」と言いつつ、その中で、初戦で思うような結果を得られなかった時を想定し、チーム全体の心理マネジメントをしていく必要性にも触れた。

「(負けた場合に)残りの2試合をどう戦っていくか。3試合で1試合という気持ちでやっていかないとGLは突破できないのではないかと思う」

 W杯は20日(日本時間21日未明)にカタール対エクアドル戦で開幕。日本もドイツとのグループリーグ初戦まであと3日と迫っている。

 酒井は「楽しみでもあり緊張感も出ています」と表情を引き締め、「現代サッカーでは名前のある国が勝つのは過去のこと。どのグループを見てもどの国が上がるか分からない。過去の大会を見てもそう。意外な国が突破したと思う国の一つになれればいいし、やれる自信がないと、このピッチに立っていない」と力強い言葉で決意を語った。

(取材・文 矢内由美子)
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