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猛威を振るうオフサイドテクノロジーに上田綺世「割り切るのも必要」

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FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)

 カタールワールドカップではオフサイドを一部自動で判定する技術が新たに導入されており、すでに多くの試合で注目を浴びている。

 開幕戦のカタール対エクアドル戦ではきわどい空中戦がいち早く見極められ、エクアドルの開始直後の先制点が認められなかった。また特に猛威を振るったのは大会3日目のサウジアラビア対アルゼンチン戦。サウジアラビアが極端なハイライン布陣を敷く中、アルゼンチンの攻撃陣は何度も最終ライン裏を突いていたが、ことごとくテクノロジーの技術により、素早くオフサイドの判定が下されていた。

 日本代表にとって「半自動オフサイドテクノロジー」が採用される公式戦は、23日のグループリーグ初戦ドイツ戦が初めて。多くの選手がドイツ戦のゲームプランを語る際、アグレッシブにボールを奪いに来たドイツ守備陣の背後を突いていく狙いをポイントに挙げており、この新技術の影響も少なからずありそうだ。

 ところが、動き出しを大きな武器とするFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)は冷静だった。「意識できる範囲とできない範囲がある。割り切るのも必要だと思う」。そう言い切ったストライカーは「オフサイドは気をつけたい」としながらも「ドイツ代表はプレッシャーをかけてくると思うので、そういう相手はラインも高く来るので、逆に背後がチャンスになってくる」と変わらぬ狙いを強調していた。

 A代表10試合ノーゴールで臨む自身初のW杯。上田は大きな責任と野望を背負って臨むつもりだ。「FWとして日本代表に来ている以上、日本のスコアを動かせるのは自分。W杯で相手も強くて、FWの価値が求められるし、ここを突破したり、上の景色を見るためにはそれが絶対に必要になる」。史上初のベスト8進出に向け、自らのゴールで道を切り拓いていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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