W杯デビューの時を虎視眈々と待っている。27日のコスタリカ戦を翌日に控え、日本代表MF相馬勇紀(名古屋)は「コンディションは良いし、良い準備ができている。ワクワクしている」と目を輝かせた。

　国内組で臨んだ今年7月のE-1選手権でMVP&得点王に輝く活躍を見せ、9月のドイツ遠征でも存在感を発揮し、W杯メンバーに滑り込んだ相馬。23日のドイツ戦(○2-1)は出番がなかったが、中3日の連戦となるコスタリカ戦はターンオーバーが予想され、相馬も左サイドで先発起用される可能性がある。

「(ドイツ戦で)仲間が素晴らしい試合をして、あの試合はベンチから声で支えることしかできなかったけど、大会前からどの立場になってもチームのために動こうと思っていたので、コスタリカ戦で出場することがあったら次はピッチで示したいと思っている」

　コスタリカは初戦でスペインに0-7で大敗。「スペイン戦を見ていても、真ん中を固めてくるチーム。サイドの1対1ではがすプレーが大切になる。そこの仕掛けはどんどん行きたいし、相手が嫌がるぐらい行きたい」と意気込んだ。

　大敗の次の試合という意味では警戒もしている。今大会ではイランも初戦でイングランドに2-6で大敗したが、第2戦でウェールズに2-0で勝利。相馬は「イランも初戦で大敗したけど、ああやって勝った。次の試合にすべてをかけてくるという意味で、シチュエーションは少し似ている。コスタリカも何としても勝ち点3を取りに来ると思う」と表情を引き締めた。

　チームの総合力が問われるコスタリカ戦。チームの一体感について「すごいあると思う」と話す相馬は「何でも言い合うし、全員が対等というか、思ったことを言える関係になっている。コーチングスタッフを含め、全員の力で勝とうという一体感があるし、素晴らしいチームだと思う」と、今度はプレーで何が何でも勝ち点3に貢献するつもりだ。

(取材・文　西山紘平)

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