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東京五輪スペイン戦は出場停止…冨安健洋「外から見ているほうが悔しかった」

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日本代表DF冨安健洋(アーセナル)

 右太もも裏の負傷が癒え、カタールW杯スペイン戦(12月1日・ハリファ)での出場が濃厚となった日本代表DF冨安健洋(アーセナル)。スペイン戦は日本史上初の2大会連続決勝トーナメント進出をかけた大一番であることに加え、東京五輪世代はメダルを逃したリベンジを果たすための舞台でもあるが、冨安はいっそう特別なモチベーションを持っていた。

 2021年8月3日に行われた東京五輪準決勝スペイン戦、冨安はピッチ外から試合を見つめた。理由は準々決勝のニュージーランド戦で受けた累積警告による出場停止。試合は延長戦の末に0-1で敗れ、3位決定戦にも敗れた日本はメダルを逃したが、大会後には「本当にどうしようもない。不甲斐ないし、不完全燃焼」と悔しい言葉を残していた。

 冨安にとって、W杯でのスペイン戦は特別な舞台となる。「出場停止で出られなかったし、外から見ているほうが悔しい部分もあった」。そう1年前を振り返った24歳は「僕だけじゃなく、五輪に出た選手はスペインに対して気持ちを持っている選手が多いし、リベンジをしっかり果たせれば」と力を込めた。

 世界のトップレベルの舞台で日々プレーする冨安でも、スペインの強さは脅威に映る。「世界的に見ても難しい相手。クオリティーを持っているし、サッカーを知っているなと思う。小さい時からしっかりサッカーというものの本質、構造を知っている選手が多い」。スペインが長い歴史で積み上げてきたものへの敬意も感じている。

 それでも目の前の試合で、やすやすと敗れるつもりはない。戦い方については「システムは何でやるかわからない。3なのか、4なのか、5なのか、6かもしれない」と煙に巻いたが、「システムに応じてやるべきことははっきりしている。どのシステムでやるにしても練習で取り組んだことをピッチ上で発揮できれば」と自信をアピール。明日の決戦に向けて「まだ24時間あるので今からスイッチを入れても疲れちゃう。やるべき時にしっかりスイッチを入れて出し切ることができれば」と静かに闘志を燃やした。

(取材・文 竹内達也)

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