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「去年の経験があるからこそ」U-20日本代表FW北野颯太、C大阪で学んだルヴァン杯の経験を糧にU20アジア杯へ

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FW北野颯太(C大阪)

 3月開幕のAFC U20アジアカップウズベキスタン2023に向け、U-20日本代表は現地でトレーニングを続けている。FW北野颯太(C大阪)は26日のU-21 FCパフタコールとの練習試合(○5-2)で途中出場ながら躍動。2ゴールを挙げて勝利の立役者となった。オンライン会見では「しっかり決め切れたのは、自分の中でも成長したところ」と手応えを語った。

 U20アジア杯でベスト4に入れば、5月のU-20W杯出場権を獲得できる。その目標を達成すべく、チームは北野に背番号10を託した。26日のFCパフタコールとの試合では後半からの出場。2-2で迎えた後半17分、中盤のボール奪取から北野がこぼれ球を拾い、そのままゴールを決めた。「自分たちの特長でもある、いい守備からいい攻撃という形。一番理想の形ですし、自分の中でもいい仕掛けからのドリブルだったのでよかった」と振り返る。

 北野は4-2で迎えた後半39分にダメを押す。「(松木)玖生の球際の激しいボール奪取から、僕のほうにこぼれてきた」。カウンターから相手のマークが自分につかないことを判断して「シュートの判断が一番正しかったかなと」。冷静に決め切り、この試合2点目をマークした。

 ウズベキスタン滞在5日目となり、コンディションは徐々に上昇している。「ストレスなくやれているので、過ごしやすい。食事のところもサポートしてもらっている」。西芳照シェフの帯同も選手たちのモチベーション維持に買っているという。北野は「試合勘も戻ってきたので、中国戦が楽しみ」と目を光らせた。

 今大会ではMF松木玖生(FC東京)がキャプテンに、MF山根陸(横浜FM)とDF田中隼人(柏)が副キャプテンに就任。北野は「小学校くらいからキャプテンを任せられてこなかったので、キャプテンとはかけ離れた人なのかなと自分では思っているんですけど…(笑)」と思いを語る。チームの引っ張り方はそれぞれ。自身は10番が見えるその背中で示すつもりだ。「僕はプレーでチームを引っ張っていきたい。10番を任せられているから、ゴールとアシストは必然的に求められている」と結果への意識を強調した。

 一発勝負の戦いは、昨シーズンにルヴァンカップで経験値を積んだ。セレッソ大阪ではファイナル進出。優勝こそ逃したが、ルーキーの北野はニューヒーロー賞を受賞した。「去年ルヴァンも決勝まで行った。サッカーの質はもちろん大事。でも難しい試合になればなるほど、それ以上に、チームの組織力だったり団結力なくしては絶対に戦えない。去年の経験があるからこそ、そういう大切さは感じました」。クラブでのかけがえのない経験を糧に、アジアの頂点を目指す。


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