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ドイツ撃破の決勝点から4か月…FW浅野拓磨「代表に1回でも多く生き残れるように」

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日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)

 カタールW杯グループリーグ初戦のドイツ戦でGKマヌエル・ノイアーを無力化する豪快な決勝ゴールを決め、世界をあっと言わせてから約4カ月。第2次森保ジャパンの一員として2026年北中米W杯に向けて新たなスタートを切った日本代表FW浅野拓磨(ボーフム)が報道陣に対応し、「常に自分はチャレンジャー精神で代表に来ている。立場を守るっていうことは1ミリも考えてない」とカタールW杯前と変わらないギラギラ感を見せた。

「守ると思っていたらなかなか守れないのが日本代表。自分のチームに帰った時も代表に入りたいと思って、そのために全力でやっている」。語る口調に熱さがみなぎる。

 W杯で優勝や準優勝、ベスト4に入るチームには何大会も出場している選手がいるもの。日本の戦術は1人のストライカーに頼る戦い方ではないとは言え、ベスト8以上を目指すなら連続出場できる実力を持つFWはやはり必要だろう。

「チームを引っ張っていく選手は絶対にチームの中に必要だと思う」

 そううなずいた浅野は、自身が「それに近い立場だと思う」と言いつつ、「自分は代表に1回でも多く生き残れるように、次のW杯も戦えるように、成長を目指してやっていくしかない。本当にそれだけです」と言葉に力を込めた。

 メンバーが大幅に若返った今回は「フィールドプレーヤーでは上から2番目で驚いた」と笑いながらもこう続けた。「言葉で引っ張っていくというよりは取り組む姿勢で、今まで先輩たちが見せてくれたものを自分も見せていけたらいい」。自覚を強めている様子が見て取れた。

(取材・文 矢内由美子)

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