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W杯に続きウルグアイ戦も出番なし…謙虚に挑むFW町野修斗「与えられたチャンスで仕事を」

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日本代表FW町野修斗(湘南)

 出番がなかったカタールW杯を経て、期待を浴びながら迎えた新体制初陣だったが、またしても日本代表FW町野修斗(湘南)に出場機会は訪れなかった。それでもJリーグ屈指の若きストライカーは「やるべきことをやれたら」と冷静な気持ちで次のチャンスをうかがっている。

 第2次森保ジャパンの初陣となったキリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦。1トップのポジションではW杯ドイツ戦で得点を挙げたFW浅野拓磨が先発し、交代カードはFW上田綺世に託された。出番のなかった町野は「なかなかFWにポストプレーで良い形で入るシーンがなくて、難しい印象だったので、自分が入ったら距離をイメージしないと厳しいと思いながら見ていた」という。

 ボール保持を志向する新チームにおいて、アバウトなロングボールが前線に送り込まれることはほとんどなく、1トップにボールが入る機会は少ない。町野自身、そのことは「僕が落ちて関わる必要のないくらい上手な選手も多いし、最後の仕事に専念できるくらいの選手が周りにいるので、(組み立ては)任せるところもあっていい」と前向きに語る。

 もっとも、自らの武器を発揮するためには「ポストプレーのシーンや、多少狭いエリアでボールをコントロールしながら味方につなげるシーンは出てくるので、そこでミスをしないイメージを持っている」と町野。中盤の選手が組み立てるスペースを創出するため、コーチングスタッフからは「背後の動き出しは要求されている」といい、フィットするための取り組みを続けているようだ。

 今回の1トップ争いはカタールW杯メンバーと同じ顔ぶれ。出場機会のなかった町野は「慣れているわけではないし、変わらずチャレンジの姿勢で取り組んでいる」と謙虚に語る。それでも、ピッチに立てば結果を出すイメージはできている。28日のコロンビア戦に向けて「与えられたチャンスで仕事をしないといけないし、その準備をしながら活動に参加しているので。結果が出せれば一番だけど、やるべきことをやれたら」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)

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