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コロナ禍経て3年3か月ぶりA代表出場…橋岡大樹「短い時間だったけどできることはやれた」

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日本代表DF橋岡大樹(シントトロイデン)

 3年3か月ぶりにA代表のピッチを踏みしめた。日本代表DF橋岡大樹(シントトロイデン)は24日、キリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦(△1-1)に後半44分から途中出場。2019年12月に韓国・釜山で行われたEAFF E-1選手権・韓国戦(●0-1)以来の起用で、日本国内では初出場となった。

 コロナ禍で無観客となった21年5月のW杯2次予選ミャンマー戦(◯10-0)では出番がなく、一部声出しが解禁された同年10月のオーストラリア戦(◯2-1)ではベンチ外。3年3か月越しのホームデビューだった。試合から一夜明けた25日、橋岡は「声出し応援もOKだったということで、少しでもいいから試合に出たいというのがあった。準備もしていた中で、5分くらいだったけどいい入りができたと思う」と喜びを語った。

 第2次森保ジャパン初陣となったこの一戦では、サイドバックが内側のポジションを取る新たなビルドアップもテスト。橋岡は投入された直後、左サイドで倒れ込みながらキープしたFW中村敬斗のパスに中盤の位置で反応し、相手のファウルを誘う場面もあった。

「自分たちのコンセプトとしてはサイドバックが内側に入ってくるということで、あそこに出ていけるポジションを取っていないといけない。五分五分だったけどこっちに来るかもと思って準備していた」。そう振り返った橋岡は「あそこで我慢できれば伊東純也選手にいいボールを渡せたけど、我慢できなかったのは自分の力不足」とファウルでカウンターの流れを切られたことに悔しさをのぞかせたが、「狙いは今後も自信になる」と手応えを残したようだ。

「新しいことにトライするのは成長できるし、楽しい」というビルドアップだけでなく、守備者としての役割にも「入る時にロングボールや球際で負けないことは言われたので、1回しかなかったけど、そこでやらせないのがよかった。短い時間だったけどできることはやれたんじゃないかなと思う」と収穫を得たという橋岡。まずは与えられた時間で役割をこなし、サバイバルに向けた第一関門は突破したと言える。

 28日のコロンビア戦では先発起用も考えられる中、さらにアピールの幅を広げていくことが求められる。「もうチャンスが何度もあるわけじゃないと思う。自分は最後のチャンスだと思うので、自分ができることを精一杯やるだけじゃなく、求められたことをしっかりやれると見せつけて、代表に定着していけたら」(橋岡)。長友佑都、酒井宏樹らの招集が見送られ、世代交代が進むポジションで爪痕を残していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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