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パリ五輪への大きな一歩…桐蔭横浜大の川崎F内定MF山内日向汰はU-22日本代表候補合宿に参加「継続して呼ばれるように」

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MF山内日向汰(桐蔭横浜大/川崎F内定)

 パリオリンピックに向けて大きな一歩を踏み出した。MF山内日向汰(桐蔭横浜大/川崎F内定)はU-22日本代表候補に初招集。24日には候補合宿2日目を終え、「同じ世代のレベルの高い選手たちとやれて、すごくいい機会になっています」と充実の時間を振り返った。

 2024年のパリ五輪を目指す大岩剛監督体制は選手層の底上げを目指し、候補合宿を開催。28人の招集で常連組は招集されず、18人が初招集となった。2024シーズンの川崎フロンターレ加入が内定している山内も初めての代表活動。「普段から自分のやるべきことをやり続ければ、こういうチャンスは巡ってくる」と率直な思いを口にしつつ、「本気で代表に入りたいという思いはある。継続して呼ばれるように、自分の力を付けていいアピールができるようにがんばりたい」と26日までの活動に意気込んだ。

 24日の合宿2日目では7対7のミニゲームを行った。レベルの高い練習にも手応えを見出すことができたが、それには理由がある。今週一週間は川崎フロンターレの練習に参加していたという。「そういう部分では同じくらいのスピード感でやれている。こういうスピードに慣れて、自分の特長をもっと出せれば」。強豪チームでの経験がさっそく生きた形となった。

 パリ五輪世代の中盤は激戦区。さまざまな特長を持った選手がいる中で、山内は自らの武器を「PAに入っていくところや最後のフィニッシュの部分、そこを正確にできることが自分の特長」と挙げる。一方で、プロの舞台に上がるまでの残り一年で課題もある。「強度の高い中で技術力を発揮するところと、今すぐにでも出られるような体作り。それはオニさん(鬼木達監督/川崎F)からもやれと言われている」。MFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)を参考に、オールマイティな選手を目指している。

 パリ五輪世代と言える2001年生まれ以降の同世代たちは、すでにプロの舞台に上がっている。山内は「いい刺激をもらって、もっと自分もやらないといけないんだという気持ちが強い」と目を光らせる。川崎Fの育成組織で一緒だったパリ五輪世代筆頭の久保建英(ソシエダ)からも刺激を受けているようだ。「建英と一緒にやれるというのはすごく自分の中でも大きいこと」。大舞台での共演を目指すべく「まずは自分がやるべきことに集中して、結果を残せるようにしていきたい」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 石川祐介)

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