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U-20W杯の初戦セネガル戦は21日…日本代表はアルゼンチンで本格始動、松木玖生「日本と似てやりやすい環境」

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MF松木玖生(FC東京)

 U-20日本代表は21日にU-20ワールドカップのグループリーグの初戦でU-20セネガル代表と対戦する。17日、アルゼンチンのブエノスアイレスでメンバー21人とトレーニングパートナーDF稲垣篤志(明治大)、MF石渡ネルソン(C大阪)の合計23人が調整。約1時間半にわたって汗を流した。

 コロナ禍で中止となった2021年大会から2年越しの出場となる。日本のメンバーはコロナ禍の影響で国際経験が乏しい世代だったが、それでも個々の高い能力でカバーし合い、3月のU20アジア杯でベスト4に進出。自力でのW杯出場権を手にした。本大会での躍進を目指し、メンバーは今月11日に日本を発つと、13日から直前キャンプを実施。15日にはU-20アルゼンチン代表と練習試合を行って1-2で敗戦を喫したが、結果以上に大きな学びを得たようだ。

 MF松木玖生(FC東京)は「アルゼンチンもものすごくいいチームだったんですけど、それより自分たちがベースを築きながら勝てた試合でもあった」と振り返る。3月のU20アジア杯でも日本は先制されるシーンが多く、15日のアルゼンチン戦でも先制を許した。「アルゼンチン戦でも開始早々失点をしてしまった。そこを修正していかないと本大会は難しい」。強敵相手に自信を手にし、また課題も確認できた。

 17日からは国際サッカー連盟(FIFA)が指定した場所で練習を行い、大会に向けて本格始動となった。この日は到着が早まったことで開始10分前から体を動かし始め、ウォーミングアップ、パス&コントロール、2対1から徐々に人数を増やし、5対5まで実施。最後はシュート練習やPK戦の練習を行った。

 現地の気候は日本と変わらないという。松木は「暑いときは暑いんですけど、湿気は日本に似ていて、自分としてはやりやすい環境」と語る。日本の裏側アルゼンチンでのプレーとなり、選手によっては時差ボケに苦しめられている中、松木は違う。「海外で遠征を重ねていくにつれて一番楽な時差ボケ。逆に一日で9時間くらい眠れました。そういう意味で今大会はすごくコンディションはいい」。初戦の21日に向け、着実にいい準備を進めているようだ。

以下、U-20W杯の日本代表メンバー21人
▽GK
12 彼島優(流通経済大)
1 木村凌也(日本大)
21 春名竜聖(水戸)

▽DF
4 菊地脩太(清水)
2 松田隼風(水戸)
15 屋敷優成(大分)
3 田中隼人(柏)
13 チェイス・アンリ(シュツットガルト)
19 高井幸大(川崎F)
16 高橋仁胡(バルセロナ)

▽MF
14 永長鷹虎(川崎F)
7 松木玖生(FC東京)
5 山根陸(横浜FM)
8 佐野航大(岡山)
17 松村晃助(法政大)
20 安部大晴(長崎)
6 福井太智(バイエルン)
10 北野颯太(C大阪)

▽FW
11 坂本一彩(岡山)
18 熊田直紀(FC東京)
9 福田師王(ボルシアMG)

(取材・文 石川祐介)
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