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アンカー起用濃厚の守田英正「僕が主役になる必要はない」旗手、堂安をどう解き放つか

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MF守田英正(スポルティング)

 日本代表MF守田英正(スポルティング)は15日のキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦で、4-1-4-1のアンカーを担うことが見込まれる。テーマはインサイドハーフのMF旗手怜央(セルティック)、MF{{堂安律}(フライブルク)をどのように解き放つか。試合を翌日に控えた取材対応では「アンカーは久しぶりなので、試合をやってみてどういったプレーができるかは自分でもちょっとわからないけど自信はある」と言い切った。

 森保一監督はこの日の記者会見で「現段階では4-1-4-1で思っている」とエルサルバドル戦の布陣を明言。また13日のミニゲームで主力組に入った選手を先発起用する方針も示唆しており、守田がアンカーを務め、旗手と堂安がインサイドハーフに入ることが濃厚となった。

 守田は「僕がアンカーとして意識しているのは、インサイドハーフの選手にどれだけ気持ちよくボールを持たせてあげられるか」と展望する。その上で「彼らにプレーするエリアを与えてあげて、僕が主役になる必要はないと思う」とも述べ、「彼らはボールを運ぶ能力があるし、2列目の選手がいまの代表の強みだと思っているので、彼らを中心にボールをうまく保持して押し込める展開を作っていけたら」と話した。

 旗手とは川崎フロンターレ時代に1シーズン共にプレーしていた間柄。13日のミニゲーム後にはジョギングやストレッチをしながらしばらく話し込んでいる姿も見られ、共通理解は十分だ。

 そこでの話の内容も「アンカーとして僕が相手との兼ね合いの中で、同じラインまで降りてきてほしい時と、ちょっと待ってほしい時と、サイドに流れてボールを受けたり、スペースを空けてFWへのルートを作ってほしいとか、僕からの目線の意見と彼からの意見をすり合わせていた」と具体的。守田は「彼はクラブでもやっているし、川崎でもそういうポジションをやっていたので、ある程度感覚は理解している。お互いちゃんと理解してプレーできたら」と手応えを示す。

 一方、堂安とは日本代表で共にプレーした機会はそれなりにあるものの、ほとんどのケースは堂安が右サイドハーフ。もっとも、エルサルバドル戦の右サイドにはMF久保建英(ソシエダ)が入る見込みで、まずは「右がタケと2人なので、彼ら2人のコンビネーションは今まで培ってきたものがある。たぶん言わなくてもわかるものがある。右をどれだけフリーにして彼らを気持ちよくさせられるかだと思っている」と世代別代表でも長年共にプレーしてきた2人の連係にも委ねる構えだ。

 また守田は「少し形に囚われないで、良い意味でアンバランスな選手が必要だと思っていて、今回はそれが律だと思う。期待していると言ったら上から目線だけど、面白そうだなと思っている」と堂安のイマジネーションにも期待を寄せる。

「パワフルな選手だし、自信過剰ではなく、持っているものを十分に発揮できる選手。10番つけていろんなプレッシャーもありながらそれを楽しめる選手」。そうしたインサイドハーフの強みを活かすべく、守田は「怜央だったり律だったり攻撃的な選手と組むぶん、いつも以上に守備の面で気をつけないといけないと思っている。そこを意識してプレーしたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)

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