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異例デビューから一夜明け…A代表“初練習”を終えた伊藤敦樹「試合より緊張感があった」

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MF伊藤敦樹(浦和)

 試合前日の追加招集ながらキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦で後半31分からピッチに立ち、異例の日本代表デビューを果たしたMF伊藤敦樹(浦和)。試合から一夜明けた16日、初めて練習に合流した。

 代表デビューより練習合流が後という“あべこべ現象”の中で、遠藤航鎌田大地伊東純也らカタールW杯の中心選手とともにパス練習などのメニューをこなし、「日本の中でトップレベルの選手と一緒にやるということで、昨日の試合よりも緊張感があったりした。1個1個の技術だとか基礎のレベルが高いと思った」と感想を述べた。

 緊張はあるがコミュニケーションはしっかり取っている。

 浦和レッズで2016年から18年夏までの2年半プレーしていた経験を持つ遠藤とは「ACL優勝おめでとうなど言ってもらったり、レッズの話をしたり」。流通経済大学で3学年上の先輩だった守田英正とはエルサルバドル戦後の夕食の場で「自分の同期の話やレッズのことなど世間話程度」に会話したという。

 遠藤と守田は伊藤と同じボランチの選手でいわば“ライバル”でもあることから、まずは挨拶代わりの会話からスタートし、徐々に間合いを詰めていくつもりのようだ。

 エルサルバドル戦では不慣れなアンカーでの出場となった中でも「そつなくこなした」という実感はある。けれども「欲を言えばもっと前に行くことを出せたら良かったと思います」とも言う。

 身長185センチと大柄な体格が武器や魅力であることをしっかりと自覚している伊藤。「(ペルー戦で)チャンスがあるなら、前に出てくる部分や推進力をどんどん作っていきたい」と貪欲さを見せた。

(取材・文 矢内由美子)

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