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欧州移籍を経て3年半ぶり出場なるか…GK中村航輔「どんな時でも準備を欠かさない」

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日本代表GK中村航輔(ポルティモネンセ)

 日本代表GK中村航輔(ポルティモネンセ)が17日、大阪入りして初のトレーニング後に報道陣の取材に応じ、3年半ぶりのA代表出場に向けて「どんな時でも準備を欠かさないことを選手として大事にしている」と意気込みを語った。

 中村は21年6月以来のA代表招集。2年前は当初対戦が予定されていたジャマイカ代表が来日できなくなり、急遽行われたU-24日本代表とのチャリティーマッチには出場したものの、他の3試合に出番がなかったため、20日のキリンチャレンジ杯・ペルー戦に出場すれば19年12月のEAFF E-1選手権・韓国戦(●0-1)以来3年半ぶりの国際Aマッチ出場となる。

 2021年初旬にポルティモネンセに移籍し、3シーズン目の今季は初めてコンスタントに出場機会を獲得。セーブ率ではポルトガルリーグ屈指の高いスタッツを記録し、一気に価値を証明してみせた。世界トップとの差は「まだまだあると思う。結果的にチャンピオンズリーグなどの舞台には出られていないので、そこの差というものは受け入れないといけない」と謙虚に語るも、現在の日本人GKの中では最も実績を積み上げていると言える。

 日本代表のGK争いはカタールW杯のベスト16入りを支えた権田修一(清水)が招集外となっているため、本命は不在。3月シリーズはGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)、6月シリーズ初戦のエルサルバドル戦ではGK大迫敬介(広島)が出番を掴んだが、中村に出場機会が回ってくる可能性もありそうだ。

 2年ぶりに復帰した森保ジャパンを見つめた中村は「2年という長い年月なのでいろんなことが変化している」ともコメント。GKには攻撃のタスクも求められる中で「いろいろな仕事が各ポジション求められるので、求められた役割を果たせるようにやっていきたい」と意欲を口にしつつも、「監督によって特色はいろいろあるけど、失点を限りなくゼロに近づけることは求められる」とGKとしての最大の仕事で魅せていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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