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[MOM4401]U-18日本代表MF中川育(広島ユース、3年)_攻守両面で特長を発揮。2つのビッグプレー

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前半26分、U-18日本代表MF中川育(広島ユース)がインターセプトから先制点をアシスト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.18 SBS杯第2節 静岡ユース 0-2 U-18日本代表 愛鷹]

 MF中川育(広島ユース)が2つのビッグプレー。攻守で特長を発揮し、U-18日本代表を勝利へ導いた。

 まずは前半26分、敵陣で相手CBからインターセプト。「サイドハーフがCBに出るように言われていて、(相手が自分のことを)見てないかなと思って狙っていったら上手く取れた」と振り返る。

 広島ユースで10番を背負う中川は高速ドリブルからのシュートでゴールを連発する一方、前日のU-18韓国代表戦でもボールを奪い返すシーンがあった。「守備のところは自分も強みにしている」ともう一つの特長を発揮したMFは、一気にゴール方向へドリブル。DF3人が寄ってきたところでボールをさばくと、MF鈴木陽人(名古屋U-18)が左足で決めて先制点になった。

 拮抗したゲームで先制点を演出した中川はさらに後半4分、MF大関友翔(川崎F)が左へさばいたボールに反応。右足ダイレクトでシュートを決めた。本人のイメージとは異なるコースへ飛んだようだが、貴重な追加点。「狙っていたところにはいかなかったけれど、良い感じで入ったので良かった。素直に嬉しかったです」と“代表初ゴール”を喜んだ。

 前日のU-18韓国代表戦は守備の時間が増える中、ドリブルで仕掛けるシーンはわずか。ボールを奪い取るシーンを増やすこともできなかった。「今日はどんどん仕掛けようと思っていた」の言葉通り、ポジションを左、右へと移しながら果敢な仕掛け。そして、1ゴール1アシストとアタッカーの役割をして勝利した。

「自分自身、代表で点を取れていなかったので、今日ああいう形で自分が点を取って勝つことができたので良かった。アシストと点でチームを勝たせることができたので次の試合も続けていきたい」。以前はシュート精度に課題があったものの、7月のプレミアリーグWEST・神村学園高戦で3得点。今月のBalcom BMW CUPでもU-17日本代表、U-17ウズベキスタン代表戦を含めて3試合連続ゴールを決めている。そして、この日の活躍で再び自信をつけることができた。
 
 代表チーム、広島ユース、また次のステージでの活躍にも意欲。SBSカップ最終戦、U-20関東大学選抜戦でも結果を残す。「勝てたら多分(逆転で)優勝できると思う。出れたらチームを勝たせることができたら良い」。年上の強敵相手でもゴールと勝利を。大一番で活躍できる力、チームを勝たせる力があることを示す。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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