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[MOM4399]広島ユースFW中川育(3年)_U-17日本代表戦に続き、U-17ウズベキスタン代表戦でも抜群の動き。2戦連発、3得点に絡む

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サンフレッチェ広島ユースの10番FW中川育(3年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)は決勝点を決め、全3得点に絡んだ

[8.10 Balcom BMW CUP第2節 広島ユース 3-1 U-17ウズベキスタン代表 広島広域公園第一球技場]

「HiFA 平和祈念 2023 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」で最もインパクトのあるプレーを見せている。サンフレッチェ広島ユースの10番FW中川育(3年=サンフレッチェ広島ジュニアユース出身)がU-17日本代表戦、U-17ウズベキスタン戦で2試合連続ゴール。止まらない存在になっている。

 U-17日本代表戦のゴールは、左サイドからのドリブルで3人、4人を振り切って決めた圧巻の一撃。この日は後半10分、左サイドで前を向くとDFとの1対1から中へ切れ込み、豪快な右足シュートをゴール左上へ突き刺した。

「カットインしたタイミングでファーを切られていたので、左上狙ったら良いところに行ったので良かったです」と中川。左サイドからのドリブル、シュートは中川の“ゾーン”になってきている。

「(以前も)良いところまで行っていたけれど、シュートのところをフカしたりが多かった。でも、最近良い感じで枠に行くようになりました」。7月9日のプレミアリーグWEST、神村学園高とのアウェー戦でハットトリックを達成。ここからシュートに自信を持てるようになったという。国際試合でも自信を持ってプレー。結果に結びつけている。

 この日は、前半13分に左サイドからのドリブル、スルーパスで先制点をアシストした。また自身が決めた直後の後半13分には、中川の奪い返しからゴールが生まれている。課題とされていた守備でも奮闘。終盤も自陣へ戻って守備に取り組んでいた。

 攻守に係る回数をまだまだ増やさなければならないことは確か。それでも中へのドリブルの切れ味は世代屈指のレベルだろう。「三笘(薫)選手を意識していてカットインは自信があるけれど、もっと縦のところも抜き切っていきたい。(中へのカットインは乗っている感覚があるが、)縦はまだ掴めていない」。縦も、中にも行ける選手になって、チームにゴールをもたらす。

 今回は広島ユースの一員としてプレーしているが、8月17日開幕のSBSカップでは、U-18日本代表として韓国やパラグアイと戦う。「代表は常に意識してやっているところ。選ばれて嬉しいけれど、選ばれただけで終わるのではなくて自分のプレーを出して、常連にどんどん選ばれていきたい」。6月のU-19日本代表フランス遠征メンバーから漏れ、悔しさをバネにしてきた。代表でも力を見せつけ、評価を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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