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[SBSカップ]U-18日本代表MF鈴木陽人(名古屋U-18)が先制点。成長した戦術「プラスアルファ自分の武器をどう出すか」

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前半26分、先制点を決めたU-18日本代表MF鈴木陽人(名古屋U-18)がガッツポーズ

[8.18 SBS杯第2節 静岡ユース 0-2 U-18日本代表 愛鷹]

 トップチームを経験し、より意識しているという戦術「プラスアルファ自分の武器をどう出すか」。U-18日本代表はMF鈴木陽人(名古屋U-18)が自分の武器を発揮し、先制点を叩き出した。

 前半26分、U-18代表はMF中川育(広島ユース)が相手CBからインターセプト。鈴木は中川のボール奪取を予測して走り出していた。サポートしてPAやや外側でボールを受けると、「ペナルティエリアでのアイディアは自分の武器」と切り返しから左足を振り抜く。「右利きで左足も同じくらい蹴れる自信はある」という左足シュートは、ゴール右隅へ吸い込まれた。

「右足のシュートがあるからこそ、左のシュートが活きてくるかなと思ったので。一回右でキックフェイントして、切り替えして左足という流れで、そこをパッとアイディアが頭に流れ込んだので良かった」。自信を持つPA付近のアイディア、シュート力でU-18代表にSBSカップ初得点をもたらした。

 来季からの昇格を決めているMFは今年、定期的にトップチームへ合流。「トップとユースの違いは、トップチームはより戦術がしっかりしている。プラスアルファ自分の武器をどう出すかに目を向けないといけない。戦術の中で自分の武器をどう出すかは磨いてきたというか、成長したところ」。色々な先輩選手の動きを見て学習。今どこへ走ってどう対応すべきなのか、どこを突けば良いのか、攻守両面で自分の頭を変えることができている。

 身長165cm、体重64kgと小柄の鈴木は、今後へ向けて頭の中を大事に。「言い訳にしたらダメですけれども、小柄だからこそ頭を使ってやらないといけないし、そこが自分の生命線になってくると思うので頭を使いながら、プラスアルファで武器を出してゴールに直結させることを意識していきたい」。この日は頭を使い、味方と連動して動きながら機動力を活かしたドリブル、シュートと自分の武器も発揮した。

 ピッチ外でコミュニケーションを取ることも得意。「初招集の選手やスタッフの方にも自分のことを知ってもらったり、相手のことを知ることだったりとかそういうオフの部分でもチームを引っ張っていけるかなと思うので、ピッチ内ピッチ外ともに引っ張っていきたい」。U-15から継続して年代別代表チームに選出。チームをピッチ内外で引っ張り、目標のU-20ワールドカップが開催される2年後も中心選手として世界と戦う。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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