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広島で対戦国出身の監督&コーチに送り出されたGK大迫敬介「2人が見てくれると思うので結果で応えたい」

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日本代表GK大迫敬介(広島)

 6月シリーズで出場機会を獲得し、日本代表定着に向けてまた一歩前進したGK大迫敬介(広島)が初の欧州遠征の場でアピールを続けている。

 6日の全体練習ではクロスからのシュート練習で好セーブをたびたび披露。「深い位置からのクロスはGKにとって難しいけど、そこに入ってくる選手の入り方やスピードは日本と違う。やっていて楽しい。クロスのところは自信を持っているし、チームでもいい感覚を掴んでいるので、そういったところをいまアジャストしているところ」。欧州トップレベルでプレーする攻撃陣の力も借り、レベルアップにつなげているようだ。

 6月に行われたキリンチャレンジ杯エルサルバドル戦では完封勝利に貢献していた大迫。「前回久しぶりにA代表としてエルサルバドル戦に出て、相手が一人少ない状況ではあったけど結果を出すことができ、自分としても自信を深められた」。そうして臨む欧州遠征。「日本じゃない環境でやるのはまた全然違うし、自分の経験値や成長につなげるためにもチャンスがあれば結果で応えたい。一日一日の練習で自分をアピールしていければ」と燃えている。

 対戦相手のドイツは数々の名守護神を輩出してきた世界屈指の「ゴールキーパー大国」(大迫)。今回はカタールW杯に出場していたGKマヌエル・ノイアーは負傷のため不在だが、大迫はGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの名前を挙げつつ、「そういった経験のある選手がいる中で、日本人がこういった相手に対して結果を残したり、ピッチ上で存在感を発揮すれば、さらに日本人GKの評価が上がると思う。いろんな意味でも自分にとってチャンスだと思うので、失うものはない。どんどんトライしていきたい」と意気込んだ。

 また広島には元ドイツ代表コーチのミヒャエル・スキッベ監督、トルコ出身のセハット・ウマルコーチが在籍。対戦相手に縁ある人々から送り出され、この地にやってきた。「監督はドイツ代表でコーチもしていたので楽しんでこいという話をされたし、コーチからは『トルコ代表にお前ら勝つなよ』みたいな話をされたので『ボコボコにしてきます』って話をして(笑)」。冗談まじりにそんなエピソードを明かした大迫は「そういう意味でも2人が見てくれると思うので結果で応えたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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