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先発10人変更のU-22日本代表がパレスチナ撃破で連勝! 藤尾翔太の決勝弾でパリ五輪一次予選のGL首位キープ

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FW藤尾翔太が決勝点

[9.9 U23アジア杯予選GL第2戦 日本1-0パレスチナ マナーマ]

 パリオリンピック世代のU-22日本代表は9日、AFC U23アジアカップ カタール2024予選のグループリーグ第2戦でU-22パレスチナ代表と対戦し、1-0で勝利。前半23分にFW藤尾翔太(町田)が先制ゴールを決め、この得点が決勝点となった。グループ単独首位に立った日本は、12日の第3節でバーレーンと対戦する。

 初戦のパキスタン戦で勝利した日本は、グループ首位を目指して連勝を狙う。対するは、同じく初戦で開催国バーレーンに勝利したパレスチナ。4か国のグループリーグを首位で終えると、来年4月にカタールで行われるパリ五輪最終予選を兼ねるU23アジア杯への出場が決定。中2日の2試合目も連勝すれば、首位に大きく近づくことになる。

 日本は初戦のパキスタン戦からスタメンを10人変更。GK鈴木彩艶(シントトロイデン)はそのままで、フィールドプレーヤーを全員入れ替えた。4-3-3の布陣で、4バックは左からDF中野伸哉(G大阪)、DF木村誠二(FC東京)、DF高井幸大(川崎F)、DF畑大雅(湘南)。アンカーにMF川崎颯太(京都)、左インサイドハーフにMF鈴木唯人(ブレンビー)、右インサイドハーフにMF山本理仁(シントトロイデン)、前線3枚は左からMF平河悠(町田)、藤尾(町田)、MF小田裕太郎(ハーツ)となった。

 開始早々に鈴木彩が蹴ったボールが相手のゴール枠内を捉えるも、相手GKのセーブで得点はならず。その後はボール保持はするものの、相手の4-4-2のブロックに苦戦。前半21分に山本の左CKを高井がヘディングシュートで合わせるが、相手のブロックに遭った。

 危ない場面を作りながらも、冷静に縦パスを狙った日本が前半23分に均衡を破る。最後方の高井から縦パスが出ると、中継した山本がトラップからすばやく再び縦へ。小田がボールの勢いを止めずにそのままPA右に入り込み、折り返したボールを藤尾が右足ダイレクト。高めの弾道でゴールに突き刺し、先制ゴールを挙げた。

 その後も拮抗状態が続く。日本は前半30分、山本が自ら得たFKをPA手前から左足キック。縦回転のかかったボールは惜しくもクロスバーに直撃する。同45分には山本が右CKを左足で蹴り込むと、内巻きのボールを木村がドンピシャのヘッドで合わせる。しかし、相手GKの好セーブに阻まれた。

 猛暑の体力消耗に気をつけながら慎重に試合を運び、日本はそのまま1-0で前半を終えた。ハーフタイムに両者交代はなかった。

 後半も日本は我慢の時間が続く。敵陣近くまで攻め立てて、CKをチャンスを作るが、追加点は奪えない。1点を追いかけるパレスチナ後半11分に2枚替えをし、同28分にも2枚替え。日本は29分に鈴木唯と山本を下げ、MF三戸舜介(新潟)とMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が入る。三戸は左インサイドハーフに、藤田は右インサイドハーフに配置された。

 新たなリズムで攻勢を強める日本は後半32分、川崎の縦パスをPA手前の平河が落とし、三戸が右横につなぐ。藤田がPA手前から強烈なミドルを放つが、相手GKにセーブされる。こぼれ球を平河がワンタッチで狙うも、惜しくもゴール枠外に外れた。

 日本は後半37分にも2枚替え。小田と中野に代えて、MF山田楓喜(京都)とDF内野貴史(デュッセルドルフ)が入る。畑が左SBに移動し、内野は右SBへ。山田は小田の位置に入った。42分には藤尾を下げ、FW細谷真大(柏)が出場した。

 日本は手堅くも追加点は奪えず、90分間を通して余裕を持てないまま、試合はそのまま1-0で終了。連勝達成でグループ首位に立った。

(取材・文 石川祐介)

●AFC U23アジアカップ2024予選特集ページ
石川祐介
Text by 石川祐介

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