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連勝のU-22日本代表は11人が軽めの調整…第3戦引き分け以上でパリ五輪最終予選行き決定、藤田「全部勝つ」

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 U-22日本代表は10日、U23アジアカップ予選第2戦・パレスチナ戦の翌日に練習を行った。同試合の先発メンバー11人はホテルでリカバリーをしており、出場なしまたは出場時間が短かった11人が練習場に姿を現した。

 9日のパレスチナ戦を1-0で勝利し、連勝でグループ首位に立った日本。翌日の練習では体調回復を目指すGK野澤大志ブランドン(FC東京)とパレスチナ戦の先発メンバーを除いた11人が練習場に登場。メンバーはGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、DF内野貴史(デュッセルドルフ)、DF鈴木海音(磐田)、DF西尾隆矢(C大阪)、DF大畑歩夢(浦和)、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)、MF三戸舜介(新潟)、MF山田楓喜(京都)、MF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)、MF松木玖生(FC東京)、FW細谷真大(柏)。

 初戦、第2戦は午後9時半の試合開始だったが、12日の第3戦・バーレーン戦は午後6時半にキックオフ。練習時間もこれまでの午後7時スタートから1時間早まり、午後6時スタートに変更された。連日の疲労もあり、この日は軽めの調整。ランニングから練習が始まると、ストレッチやボールを使ったレクリエーションなどメニューを行い、30分ほどで終了した。

 気温は夜でも35度近くはあるものの、ここまで80%近くあった湿度は初めて50%ほどに落ち着いた。西尾は「僕が出た試合のときよりも全然涼しい」と笑顔。しかし、明日以降はまた元の湿度に戻る可能性も高く、「どんな状態でもいいパフォーマンスができるように準備したい」と気を引き締めた。

 日本は連勝でグループ首位に立っているが、まだ安心はできない。12日のバーレーン戦で引き分け以上だと首位が確定し、来年4月にカタールで行われるパリオリンピック最終予選も兼ねるU23アジア杯に出場が決まる。しかし敗れると、一気に情勢が変わる。グループ2位でも本大会行きの可能性は残るが、その条件は11組で行われているグループリーグの各組2位の成績上位4チームのみ。自グループ以外の結果に大きく左右されるため、敗退する可能性は十分に残される。

 しかし敗戦を必要以上に恐れて守りに入ると、後手に回ることも多い。藤田は「次戦は引き分けでも…というのはあると思います。だけど全部勝って、ちゃんと最終予選に行けたらいいなと思います」と全勝での勝ち上がりを誓った。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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