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“システム上のミスマッチ”で真価発揮できず「最後は勝ちたかった」U-22日本代表MF斉藤光毅は悔しさにじませる

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MF斉藤光毅

[9.12 U23アジア杯予選GL第3戦 日本0-0バーレーン マナーマ]

 持ち味を発揮する前に、前半で途中交代となった。U-22日本代表はU23アジア杯予選・第3戦・バーレーン戦で先制を目指し、序盤は左サイドのMF斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)が果敢に攻め立てた。しかし、ハーフタイムにMF鈴木唯人(ブレンビー)と交代した。

 先発時には4-3-3の左ウイングで起用された斉藤は、序盤は1対1を仕掛けて敵陣に入り込んでいった。しかし、チームは相手の5バックに苦戦。斉藤は「厳しいブロックを組まれた中で、こじ開けられなかったのは課題」と総括した。

 対日本向けに仕掛けたバーレーンの5バックは、日本の想定を裏切った。相手の5バックの両ウイングバックは積極的に攻め上がる。左サイドの斉藤が守備に回る場面が増えてしまい、持ち前の突破力を生かせなくなった。「自分がディフェンスラインまで下がっていたので、めちゃきつかった」(斉藤)。大岩剛監督も「システム上のミスマッチで、彼がうしろでプレーする機会が多かった」と前半の苦戦を振り返った。

 日本は後半から3-2-5気味の布陣に変更し、DF大畑歩夢(浦和)とMF山田楓喜(京都)が相手の両ウイングバックにふたをする修正を施した。その一方、ハーフタイムで斉藤に代わって鈴木唯が出場する。守備でスタミナを消耗した斉藤は前半45分間での無念の交代となった。

 試合は0-0のスコアレスで終了した。引き分け以上でグループリーグ首位が確定し、日本は来年4月に行われるパリ五輪アジア最終予選も兼ねるU23アジア杯への出場が決まった。予選突破の瞬間をピッチの外で見守った斉藤は「結果、突破を決められたのはよかった」と喜びを示す。しかしその一方で「最後は勝ちたかった」と本音ものぞかせた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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