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アジア予選のフォーマットについて聞かれた遠藤航「今は発信するタイミングではない」

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日本代表MF遠藤航

 W杯アジア2次予選前最後の強化試合となる17日のチュニジア戦(ノエスタ)を控える中、日本代表MF遠藤航(リバプール)は目の前の一戦に勝利することに集中した。

 来月からW杯予選が始まることを踏まえ、今合宿で選手に何か話をするのかと問われたキャプテンは「それはない。2次予選は当たり前に勝たなきゃいけないし、カナダとチュニジアにしっかり勝つことにフォーカスしている」と強調。チュニジアには昨年6月のキリン杯決勝で0-3で敗れており、そのリベンジも懸かっている。

 前回の対戦ではアンカーの位置に入った遠藤が狙われ、ビルドアップで厳しいチェックに遭った。「いいチームだった印象がある。フィジカルもそうだし、戦術的にも日本を分析してきていた。カナダ戦より難しい試合になると思う」と警戒。「楽しみだし、やりがいがある」と雪辱を誓った。

 チュニジア戦を終えると、来月からW杯アジア2次予選がスタート。2025年6月まで国際Aマッチデーはすべてアジア2次予選と最終予選で埋まっており、アジア以外の強豪国とテストマッチを組む機会は少なくとも25年9月までない。

 前回のカタールW杯のアジア2次予選は8試合で計46得点を記録。14-0、10-0という大差の試合も続き、当時キャプテンだったDF吉田麻也が「本当に有意義かはクエスチョン」と、アジア予選のフォーマットに疑問を呈したこともあった。

 第2次森保ジャパンでキャプテンを務める遠藤はこのことについて「デメリット、メリットがあると思う」と指摘。「日本サッカーの成長を考えると難しいこともあるけど、相手の国からすると、日本代表が来てサッカーが見れるというのはアジアの地域の発展につながる部分もある」と、アジア全体を考えたときの意味にも言及した。

「(アジア2次予選)ない方がいいとなったら、代わりに何をするのかという問題もある。南米予選は始まっているし、欧州もEURO予選であったり、何かしらの予選をやっている。強豪国と親善試合を組めるのか」と現実的な問題も投げかけ、「アジアの中で2次予選、最終予選と区切るのではなく、W杯に出場した国だけとか、ランキングの上のチームでグループを作るとかやり方はあると思うけど、今、僕がそこを強く発信するタイミングではないと思っている」と話すにとどめた。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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