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4年越しA代表デビューなるか…東京世代との再会に「刺激を受けた」追加招集GK小島亨介がアピール開始

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GK小島亨介(新潟)

 念願のA代表デビューに向け、短くも濃いアピール期間が始まった。追加招集で日本代表に合流したGK小島亨介(新潟)はベンチで見つめたMIZUHO BLUE DREAM MATCH・カナダ戦(○4-1)を経て、14日から再始動。「やれるところもあるし、まだまだ伸ばしていかないといけないこともあるのですごく充実している」と心境を語った。

 新潟の守護神を務める小島は、GK前川黛也(神戸)が11日の練習中に負傷したのを受け、日本代表に追加招集。カナダ戦前日の12日からチームに合流した。同日の練習は試合を想定したメニューだったため、試合から一夜明けた14日から本格的なトレーニングを開始。17日のキリンチャレンジ杯チュニジア戦に向け、アピールが始まった。

 普段プレーしているデンカビッグスワンスタジアムで行われたカナダ戦は、ベンチから戦況を見つめた。「強度が高いなというのが印象。ワンプレーで流れが変わるので、我慢するところをしっかり全員で我慢すれば流れを次に持っていけると外から見ていても感じた。僕自身もそうだし、一人一人が集中力を持ってやっていくことが大事になる」。出場機会はなかったが、代表戦の空気感は大きな刺激となったようだ。

 14日のトレーニングはカナダ戦控え組のシュート練習が中心。欧州トップレベルでプレーする選手たちのシュートを受けた小島は「枠内に飛んでくるショット数が多いと思うし、あとは駆け引きがしっかりありながらコースを突いてくる印象がある。自分自身はいいポジション、いい構え、あとは動きすぎないことを今後も意識していく必要があると感じた」と収穫を口にした。

 現在の代表チームにはFW上田綺世、MF旗手怜央、MF久保建英ら、2017年のU-20W杯や東京五輪世代で共にプレーしてきた選手が多数。欧州トップの舞台にたどり着いた懐かしい顔ぶれに加わり、「一緒にやらずとも今までも刺激を受けていたし、改めてやってみると懐かしさもあり、すごく刺激を受けた。こういう機会を大事にしたい」と充実感を口にする。

 小島自身は東京五輪世代中心で臨んだ19年夏のコパ・アメリカ、19年末のEAFF E-1選手権でA代表メンバーに入ったが、フルメンバーの代表入りは初めて。4年前との比較では「欧州トップレベルでやってきている選手が数多くいて、間違いなくその時とは雰囲気が違う」と述べ、「練習の中でも楽しみながらだけど、緊張感のあるトレーニングができている。そこには合わせながらやれればと思う」と適応していく構えだ。

 コパ・アメリカとE-1選手権では全6試合で出場機会はなく、チュニジア戦で出番があればA代表デビュー。その際にはかつてプレーした経験のある選手の存在も助けになるはずだ。「まだまだトレーニングで積み上げていかないといけないけど、もともと知っているアドバンテージはあると思うので、うまく練習の中でコミュニケーションを取りながら良い関係を築いていければ」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)
●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
竹内達也
Text by 竹内達也

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