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GK唯一の第2次森保Jフル参加、ドイツ戦含め最多出場の大迫敬介「まだ何も確定していない」

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GK大迫敬介(広島)

 3試合フル出場は第2次森保ジャパンのゴールキーパー陣で最多。GK大迫敬介(広島)が日本代表で着実に出場時間を伸ばし、かねがね目標として公言してきた「日本代表のゴールを自分が守っていく」というミッションに近づきつつある。

 第2次森保ジャパンでは6月シリーズのエルサルバドル戦(○6-0)でフルメンバーA代表初出場を果たし、安定したパフォーマンスを発揮。9月シリーズのドイツ戦(○4-1)では敵地で歴史的勝利に導いた。また今月13日のカナダ戦(○4-1)では終盤に悔やまれる失点こそあったものの、プロキャリア初のPKストップも記録。流れを変えるビッグセーブにより、自身の出場試合3連勝を果たした。

 1999年生まれの大迫は東京五輪世代中心で出場した2019年夏のコパ・アメリカ初戦のチリ戦(●0-4)でA代表デビュー。ところがその試合で4失点の大敗を喫すと、残りの試合はGK川島永嗣に定位置を明け渡した。その後は19年末、昨年夏のEAFF E-1選手権で1試合ずつに出場したが、フルメンバーでの出場はなく、思うような代表キャリアを歩むことはできていなかった。

 それでも第2次森保ジャパンでは唯一の全活動参加。ようやく日の目を見る機会がやってきた。「ずっとこの場所を目指してやってきていたし、その目標を見失わずにどんな立ち位置になろうと日々頑張ってきた結果だと思う」。A代表デビューから4年間での変化を「ゲームに対しての自信、落ち着きはすごく出てきたなと感じる。何より試合を楽しめているのが変わった」と振り返る。

 もっとも、日本代表の正GKと言えるのは公式大会のゴールを守ってこそ。11月に始まる北中米W杯アジア予選、来年1〜2月のアジアカップ、そして3年後に待ち構えるW杯本大会に向け、慢心はない。「まだ何も確定していない。与えられたチャンスで結果を出し続けること。そういったものが信頼につながると思うのでまだまだです」。ひたむきに努力を続けていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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