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U-17日本代表、スペインに敗れて終戦…U-17W杯出場4大会連続で“ベスト16の壁”破れず

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スペインに敗れた日本はベスト16敗退に

[11.20 U-17W杯決勝T1回戦 U-17日本 1-2 U-17スペイン]

 FIFA U-17 ワールドカップ インドネシア 2023は20日、決勝トーナメント1回戦を開催。U-17日本代表はU-17スペイン代表と対戦し、1-2で敗れた。13年、17年、19年大会(15年はアジア予選敗退)と出場3大会連続でベスト16で敗退していた日本は、またもやベスト8進出が叶わなかった。

 日本は17日のGL第3節セネガル戦(○2-0)から先発2人を変更。4-4-2のシステムを採用し、GKに後藤亘(FC東京U-18)、最終ラインは右からDF柴田翔太郎(川崎F U-18)、DF本多康太郎(湘南U-18)、DF土屋櫂大(川崎F U-18)、DF小杉啓太(湘南U-18)を配置。ボランチにMF山本丈偉(東京Vユース)とMF中島洋太朗(広島ユース)を並べ、サイドハーフは右に佐藤龍之介(FC東京)、左にMF吉永夢希(神村学園高)、最前線にはFW井上愛簾(広島ユース)とFW名和田我空(神村学園高)が入った。

 2勝1敗のグループ3位で決勝トーナメント進出を決めた日本は中2日でこの一戦を迎えたのに対し、2勝1分けの無敗でグループ首位通過を果たしたスペインは中4日で決勝トーナメント初戦を迎えた。

 序盤からスペインにボールを保持される展開になると、前半8分に先制点を献上してしまう。左サイドから運んだMFフアン・エルナンデスに中央に送られ、FWマルク・ギウがスルーする形となってゴール前へ。後方のMFクイム・ジュニェントに受けられると、寄せた小杉がかわされ、右足のシュートを叩き込まれてスコアを0-1とされた。

 1点のビハインドを背負った日本は16分、名和田がミドルレンジからシュートを放つもGKラウル・ヒメネスに阻まれる。その後もスペインにボールを持たれ、押し込まれる時間が続くも決定機は作らせずに試合を進める。

 日本は徐々に盛り返すと、佐藤、柴田の縦関係で右サイドを突破する場面を作り出す。なかなか好機に結び付かなかったものの、前半40分に試合を振り出しに戻した。佐藤が右サイド高い位置でボールを奪うと、中央の名和田へ。名和田がPA外から右足で放った鮮やかな軌道を描くシュートがネットを揺らし、1-1に追い付いた。

 1-1のまま後半を迎えると、前半同様スペインにボールを保持される展開になるが、パスを回されながらもPA内への侵入は簡単には許さない。15分には日本ベンチが動き、井上に代えてGL3戦4発と大爆発のFW高岡伶颯(日章学園高)を投入。さらに23分には名和田と山本に代えてFW道脇豊(熊本)とMF矢田龍之介(清水ユース)をピッチへと送り込んだ。

 26分には危機を迎えたものの、PA内からMFパウロ・イアゴが放ったシュートはクロスバーを叩いて難を逃れた。しかし、29分、スペインがハーフウェーライン付近から送ったスルーパスでマルク・ギウに最終ライン裏に抜け出されると、右足のシュートでネットを揺らされ、1-2と勝ち越しを許してしまう。

 1点のビハインドを背負った日本は中島と吉永を下げてFW徳田誉(鹿島ユース)とDF松本遥翔(鹿島ユース)を投入し、状況を打開しようと試みる。圧力を強めた日本だったが、最後まで2点目は生まれず。1-2のままスペインに逃げ切られ、ベスト16敗退となった。
●U-17ワールドカップ2023特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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