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全24選手起用でのW杯予選5-0連勝にMF遠藤航「日本の成長を感じる」

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MF遠藤航(リバプール)

[11.21 W杯2次予選第2戦 日本 5-0 シリア ジッダ]

 日本代表は北中米W杯アジア2次予選の開幕2試合で起用可能な24人全員がピッチに立ち、5-0での2連勝という完璧な結果を掴み取った。主将のMF遠藤航(リバプール)は「2チーム分で戦って2勝するのは日本の力がついてきたということ。こういう形でやっていけば競争力も上がると思う」と手応えを語った。

 ホーム&アウェー開催の影響で1試合目と2試合目の開催地が異なるため、欧州組にとっては厳しい長距離移動を強いられるW杯予選。森保一監督は試合ごとに大規模なターンオーバーを行うことにより、この2試合を乗り越えた。

 初戦では遠藤の他、MF伊東純也(スタッド・ランス)、MF久保建英(ソシエダ)、DF冨安健洋(アーセナル)、DF菅原由勢(AZ)といった欧州でフル稼働している選手たちを温存し、第2次体制で台頭するDF町田浩樹(サンジロワーズ)、DF毎熊晟矢(C大阪)、復帰組のMF鎌田大地(ラツィオ)、MF堂安律(フライブルク)らを起用。試合途中からはGK前川黛也(神戸)、MF佐野海舟(鹿島)ら代表デビュー組を送り込み、フレッシュなメンバー編成で完勝を収めた。

 そして日本からサウジアラビアに移動して迎えたシリア戦では温存していた主力陣を一気に先発起用。パリ世代のGK鈴木彩艶(シントトロイデン)の抜擢、FW浅野拓磨(ボーフム)の左サイド起用など、テスト色も散りばめながら難しい中東アウェーに挑んだ結果、菅原とFW細谷真大にA代表初ゴールも生まれるなど、若い選手が自信を積み重ねた。

 試合後、遠藤は「こうやってメンバーを入れ替えながらもしっかり勝てるチームになってきたのは凄くポジティブ。誰が出てもクオリティーが落ちないチームができてきているのは日本の成長を感じるし、いい競争がある中でやれているんじゃないかと思う」と手応えを述べ、「こういう形でやっていけば1試合1試合、勝率も上がってくると思う」と明るい展望を示した。

 この勝利により、国際Aマッチでは日本史上最多タイとなる8連勝を記録。遠藤は「そこまで意識してない」としながらも、「逆に言えば連勝を更新しないといけない。W杯まで連勝をたやさずにやっていけば実力を証明できると思う。予選もアジアカップもあるので簡単じゃないと思うけど、1試合1試合勝利を積み重ねていければ」とさらなる継続を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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