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伊藤洋輝、オーバーラップと左足クロスで追加点演出「練習している形が出せた」

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DF伊藤洋輝(シュツットガルト)

[11.21 W杯2次予選第2戦 日本 5-0 シリア ジッダ]

 日本代表DF伊藤洋輝(シュツットガルト)が21日、北中米W杯2次予選シリア戦でW杯デビューを果たし、攻守で高いパフォーマンスを発揮した。

 チーム全体が前がかりの布陣を取る中、伊藤が担ったのはサイドのリスク管理。シリアは初戦の北朝鮮戦で高い攻撃力を見せていた本職右サイドバックのDFアンプントゥル・ラフマン・オウスを一列前で起用してきており、伊藤はキーマンを抑え込む役割も託されたが、役割を全うしながら積極的なオーバーラップで得点につなげてみせた。

 1-0で迎えた前半37分、左大外を攻め上がった伊藤はファーサイドへのクロスを送ると、これをMF伊東純也が頭で折り返し、ゴール前に詰めたFW上田綺世が右足シュート。クロスからの練習は第2次森保ジャパンになって入念に取り組んできた得点パターンで、伊藤も「チームとして点を取りに行く形として、練習している形が出せたいいゴールだったと思います」と振り返った。

 また時には中盤中央の位置に絞り、ビルドアップの助けになるシーンも見られた。伊藤は「これから守りをより固めてくるチームもあると思うので、そこでどう崩していくかはチームとして課題になると思う」と改善の余地を残したが、格下相手には「うまく攻めながらも先制点を取られないように、今日みたいに集中してリスク管理をやっていければ」とテーマを掲げた。

 10月シリーズは腰痛のため招集を辞退しており、9月以来のA代表復帰。ここからは再び所属チームに戻っての活躍を狙う。「タフな試合が続くので、選手それぞれがまずは怪我のないように。またアジア杯があるので、そこに向けてだけじゃないけど、まずは自チームに戻ってそれぞれが活躍できるようにやっていければと思います」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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