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鹿島の縁…日本代表DF町田浩樹は内田篤人との再会に「なんか歳取ったなと(笑)」

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DF町田浩樹

 この一年でたしかな自信を手にし、元日の日本代表戦に備えている。DF町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)はUEFAヨーロッパリーグ(EL)の戦いを経て「ELでトップレベルを体感できたことは、すごく自分にとっても大きかった。今後につながる」と手応えを語った。

 今回の代表では内田篤人中村憲剛がロールモデルコーチとしてA代表初参加。町田は「シュート練習のビルドアップで憲剛さんに加わってもらったが、やっぱり“止めて蹴る”の質がすごく高い」と感想を語る。「高いレベルを要求してくるので、そこは僕自身もっともっとやっていかないといけない」とやりがいを口にしていた。

 また、町田にとって内田は鹿島アントラーズでともに過ごした元チームメイト。知り合いだからこそわかる一面がある。「たぶん篤人さんはもっとふざけたいんだろうけど、最初のA代表の活動なので、ちょっと落ち着いているのかなと」。指導者側に立った元チームメイトに対して「なんか歳取ったなと(笑)」と印象を語った。

 冗談で照れ隠しをしながらも、大先輩への恩はもちろんある。「鹿島で僕がサイドバックをやっていたときに篤人さんがいたので、そのときはクロスのダメ出しをよくもらっていた。成長した姿を(1月)1日に見せられれば」と力を込める。また、来年1月1日に「TOYO TIRES CUP 2024」で対戦するタイ代表の指揮官は石井正忠監督。町田がプロ1年目のときの鹿島の監督だ。「そこでも成長した姿を見せれば」と改めて強調した。

 今年3月に日本代表初招集となり選出は続く。今年一年の代表活動を振り返り「1対1はやれていた自信がある」と収穫を述べる。一方で「周りを動かしたり、DFラインの統率だったりはまだまだここから」と課題も挙げた。

 元日のタイ代表戦後には、アジアカップが控えている。メンバー発表はタイ戦直後。「まだ選ばれるかわからないですけど」と前置きしながらも、「今後ワールドカップ優勝を目指す上で非常に大事になってくる試合」と意識は高い。「“アジア”を取らないとその先の“世界”はない」と26年北中米W杯も見据えながら、年明けの戦いに気持ちを整えていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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