beacon

先発A代表デビューもアピールならず…奥抜侃志「もっと自分に厳しくやっていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表FW奥抜侃志(ニュルンベルク)

[1.1 TOYO TIRES CUP 日本 5-0 タイ 国立]

 元日国立の親善試合で左サイドハーフの先発を勝ち取り、日本代表デビューを果たしたFW奥抜侃志(ニュルンベルク)だったが、生き残りをアピールするには至らなかった。試合後の取材対応では「結果が一番大事。良いプレーをするよりも結果を残すことを第一に考えていかないといけない」と力を込めた。

 ブンデスリーガ2部の序盤戦でゴールを重ねた実績が評価され、昨年の10月シリーズで追加招集された奥抜。ところが帰国後の発熱でトレーニングに合流できず、出場機会を得られなかったため、このタイ戦が待望のA代表デビュー戦となった。

 序盤から右サイドのMF伊東純也とMF毎熊晟矢が攻撃の中心を担う中、左サイドの攻撃は停滞。奥抜自身は何度か足元でボールを受け、仕掛ける場面を作ったものの、持ち味の打開力を発揮するには至らず、ハーフタイムに途中交代となった。

 代表常連組が並んだ右サイドに比べ、左サイドは急造コンビで連係面の難しさもあった。それでも「そこも合わせて行かないといけない」と代表チームの宿命を受け止めた奥抜。「純也くんは縦に速く、連係面でもワンツーでチャンスを作れていた。自分も突き詰めて背後のランニングを増やしていかないといけない」と右サイドから刺激を受けていた。

 もっともA代表の一員としてピッチに立った経験は今後の糧になるはずだ。「ピッチレベルで肌で体感できたのは大きな財産になった。やっていかないといけないという気持ちになったので、もっと自分に厳しくやっていきたい」。そう意気込む奥抜は「チームに戻って、またチームで結果を出して、自分でステップアップしてまたここに戻ってこられるように頑張りたい」と奮起を誓った。

(取材・文 竹内達也)

●AFCアジアカップ2023特集
竹内達也
Text by 竹内達也

TOP