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久保も堂安も淡々、今の選手には無縁の“ドーハの悲劇”「森保さんやスタッフは選手より熱くなる気持ちがあるのかも」

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MF堂安律とMF久保建英

 “ドーハの悲劇”も今の選手たちには無縁だ。日本代表は19日のアジア杯グループリーグ第2戦でイラク代表と対戦。ドーハでのイラク戦と言えば、1993年10月のアメリカW杯アジア最終予選で対戦し、後半アディショナルタイムの失点で初のW杯出場を逃した“因縁”の相手だが、今の代表選手たちにとってはほとんどが生まれる前の出来事だ。

 取材エリアで報道陣からそのことを聞かれる選手たちは口をそろえて「知らなかった」「言われて気づきました」と答えているが、MF久保建英(ソシエダ)もその一人。「申し訳ないですけど、自分には無縁なので気にしてない」と淡々と応じ、「グループリーグの中の1試合なので、そんなに気負うことなく、しっかり自分たちのサッカーをすれば勝てるチャンスは広がってくる」と、あくまでも同じ1試合として位置付けた。

 同じく報道陣からの質問で“ドーハの悲劇”のことを伝え聞いたMF堂安律(フライブルク)は「知らないままの方が良かったんじゃないですか」と冗談交じりに話すと、「森保さんやスタッフは選手より熱くなる気持ちがあるのかもしれないですね」と、実際に“ドーハの悲劇”のピッチに立っていた森保一監督の胸中を推し量り、「しっかりチームとして団結して戦えたら」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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