アジアカップを戦う日本代表は30日、カタール・ドーハの練習施設で、決勝トーナメント1回戦バーレーン戦(31日、アルトゥママ)の前日練習を行った。冒頭15分間を報道陣に公開し、26人全員が参加。左足首負傷でグループリーグ3試合を欠場していたが、決勝トーナメントに間に合わせたMF三笘薫(ブライトン)が髪を切って登場した。

　三笘はグループリーグ最終戦インドネシア戦(○3-1)後、オフを挟んだ26日の練習から完全合流。同日の取材対応では決勝トーナメント初戦に向けて「もちろん自分も出る気持ちでいる」と宣言した。29日までの練習では強烈なシュートを何本も放つなど、回復は順調に進んでいる模様。バーレーン戦では時間限定の起用とみられるが、待望のアジア杯デビューの準備が整った。

　ここからは負けたら終わりの一発勝負。拮抗した展開となったとしても、「求められることはサイドでの打開と、得点、アシストだと思う。ボールを持った時に違いを見せられれば」と気迫を持って臨む三笘のジョーカー起用に期待ができそうだ。

　対戦相手のバーレーンは韓国、ヨルダン、マレーシアと同居したE組を首位突破し、勢いに乗っている中東の伝統国。カタールとは航空機で約1時間弱、自動車でもサウジアラビアを挟んで約3〜5時間の距離にあるため、大勢のサポーターで“完全アウェー”の雰囲気も見込まれる。FIFAランキングは86位(日本は17位)。通算対戦成績は日本の8勝2敗で、直近では2010年3月3日のアジア杯予選で2-0の勝利を飾っている。

(取材・文　竹内達也)

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