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守護神奪回をアピール、好セーブの福元「リスク管理はできていた」

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[4.5 キリンチャレンジ杯 日本4-1ブラジル ホームズ]

 GK福元美穂(岡山湯郷)が安定感のあるプレーで守護神奪回をアピールした。1日のアメリカ戦(1-1)に先発したGK海堀あゆみ(INAC神戸)に代わってゴールを守った福元。前半ロスタイムに直接FKを決められた場面については「壁の配置をもう少し工夫すればよかった。ファーが空いていたかもしれないし、修正していかないといけない」と反省したが、後半38分、MFエリカのボレーシュートは鋭い反応で弾き出し、最少失点に食い止めた。

「タイミングが普段と違うというのは試合に入る前から言われていた。いい準備をしようと思っていた」。ブラジル特有のリズムと身体能力。「個々でも打開できるし、一人ひとりへの対応の部分でDFとしっかり協力してできた」。前線からのプレッシャーもはまり、最終ラインを含めた守備陣も最後まで大きく崩される場面はなかった。「ボールがないときに全員が守備の意識を高く持ってやってくれていたし、リスク管理はできていた」と胸を張った。

 昨年の女子W杯で正GKを務めた海堀とのポジション争い。佐々木則夫監督も23日のメンバー発表会見で「海堀の状況には満足していない」とあえてゲキを飛ばし、「だれが第1GKというのは決めていない。今、2人は均衡している」と競争を促している。

「どの試合もそうだけど、DFと協力してゴールを守って、思い切りのいいプレーを出せるようにしていきたい。まだまだやらないといけないことはたくさんある。試合でいいパフォーマンスを出せるように準備していきたい」。守護神の座をめぐる争いは、ロンドン五輪直前まで続きそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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