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菅澤が生き残りへアピール弾、佐々木監督「一番伸びた選手」

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[4.5 キリンチャレンジ杯 日本4-1ブラジル ホームズ]

 サバイバル競争生き残りへアピール弾を決めた。後半開始から出場したFW菅澤優衣香(新潟レディース)が3-1の後半44分にダメ押しゴール。3月2日のアルガルベ杯・デンマーク戦(2-0)以来、菅澤の国際Aマッチ2得点目が、アメリカに得失点差で並び、総得点で上回る優勝決定弾となった。

 代表デビューとなったMF上辻佑実のスルーパスからDF近賀ゆかりが右サイドを抜け出すと、その折り返しにニアサイドへ滑り込みながら右足で合わせた。「アルガルベのときと一緒で、近賀さんからいいボールが入って、当てるだけでした」。アルガルベ杯のデンマーク戦も、右サイドを駆け上がった近賀のクロスからスライディングシュートで代表初ゴールを決めていた菅澤。その再現とも言えるゴールに「なでしこはニアゾーンを大事にしている。相手も嫌なところだし、意識して飛び込んでいった」と胸を張った。

 約2年ぶりの代表復帰となったアルガルベ杯から強烈なアピールを続けている。なでしこのFW陣にはFW永里優季、FW安藤梢のほか、中盤もFWもこなすMF川澄奈穂美、FW大野忍、さらにはFW高瀬愛実とタレントがそろう。ロンドン五輪の登録メンバーはわずか18人。その中に生き残っていくには、とにかくゴールで結果を残していくしかない。

「ハーフタイムには『シュートを決めてこい』と言われた」と佐々木則夫監督の端的な指示を明かした菅澤。「いいアピールになったかなと思う」とはにかんだ21歳のストライカーを指揮官も「今回の合宿で一番伸びた選手かなと思う」と評価していた。

(取材・文 西山紘平)

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