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C大阪の五輪代表コンビは不完全燃焼…扇原「最低限の結果」

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[7.7 J1第17節 横浜FM1-1C大阪 ニッパ球]

 五輪代表のボランチコンビは不完全燃焼に終わった。セレッソ大阪、さらにはU-23日本代表でもボランチの主力を担うMF扇原貴宏、MF山口螢は劣勢の試合展開に中盤でも後手を踏んだ。

 パスミスも目立った扇原は後半29分に途中交代。「前半は我慢する時間が長かった。セカンドボールを特に自分のところで拾えなかった」と反省した。扇原に代わってMF村田和哉が入ると、山口のワンボランチ気味の攻撃的布陣で反撃。後半35分、MF柿谷曜一朗の同点ゴールで何とか追いついた。

 山口は「一つのオプションとしてはよかったと思う」と終盤のシステム変更を振り返り、扇原も「アウェーだし、引き分けは最低限の結果かなと思う」と自分を言い聞かせるように話した。

 MF清武弘嗣がニュルンベルクに移籍し、U-23韓国代表に選出されたMFキム・ボギョンも不在。攻撃陣の編成が変わり、組み立て役のボランチとしても連係面の難しさはあった。「今までとメンバーも変わったし、連係の部分でもいつもと違うところがあった」。扇原はそう認めるが、「でも後半は慣れてきたし、あとは結果で出すだけ」と力を込める。

 明日8日から五輪代表合宿に参加し、11日にはニュージーランドとの壮行試合に臨む。その後、チームに戻って14日の鹿島戦(長居)を戦い、いよいよロンドン五輪に向け渡英する。五輪前ラストマッチで5試合ぶりの白星を置き土産にできるか。山口は「オリンピック前最後の試合になるし、しっかり勝ちたい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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