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今季初の2ゴールを挙げた横浜FC FWカイオ「カズのためにも勝利を重ねる」

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[10.28 J2第40節 横浜FC 3-0 草津 ニッパ球]

 誰よりも尊敬する、自身にとってのスター選手から、大きな刺激を受けていた。27日に行われたフットサル日本代表vsウクライナ代表戦で、横浜FCのFW三浦知良が、フットサル代表としての初ゴールを記録した。この快挙に奮い立ったのがFWカイオだった。

「どんなブラジル人選手よりも、カズさんを尊敬している。ブラジルにもロナウドのような重要な選手がいて、僕は昔から彼のファンでした。でも、カズさんと知り合ってからは、一番のスターはカズさんになりました。彼からは、見習うべきところがたくさんあるからです」と、明かしている。「彼がフットサル日本代表でゴールを決めて、うれしかった」というブラジル人ストライカーは、カズが不在のチームで、今季初の2ゴールを記録。勝利を呼び込んでいる。

 1点目は後半33分、左サイドを突破したMF永井雄一郎から、MF野崎陽介を経由して、フリーになった状態でボールを受けてGKとの1対1を決めた。2点目は後半43分、猛烈なプレッシングで相手GKのミスを誘ったMF武岡優斗が、GKを目いっぱい引き付けてから、送ってきたパスを無人のゴールに決めた。

 チームメイトたちが、懸命に体を張ってつくったチャンスを、しっかりとモノにしたカイオは「すごく嬉しいことです。サッカーは得点を多く決めたチームが勝つスポーツ。FWには、その得点を決めるという大きな責任が課せられています。その自分の仕事ができた上に、チームとして勝利することあgできたので嬉しい」と喜び、「横浜FCは、すごくまとまっています。それが違いを生み出せていると思う。これを続けていけば、正しい道に進んでいくと思っています」と、連動した横浜FCの攻撃に胸を張った。

 次節の東京V戦で、引き分け以上という結果を出すことができれば、横浜FCの6位以内が確定する。だが、他のチームメイトたちと同じように、カイオもプレーオフ進出には、興味がないようだ。「自分たちは2位を目指しているので、次の試合を勝ちに行く。今日、京都も負けて、可能性があるのことも分かっている。最後まであきらめずに戦いたい」と、自動昇格が目標であることを強調した。

 リーグ戦終盤の難しい時期、尊敬するカズがいれば、チームの大きな力になったと確信している。「自分たちにとって、本当にここにいてほしい選手。チームの士気を上げてくれる選手。彼のためにも勝利を重ねている」と、W杯という世界最高の舞台で戦うカズに、勝利というエールを送ることを誓った。

(取材・文 河合拓)

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