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3失点の開幕戦…DF今野「負けなくてよかった」

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[3.3 J2第1節 G大阪3-3京都 万博]

 率直な感想だった。試合後、ミックスゾーンに現れたガンバ大阪のDF今野泰幸は「負けなくてよかった」と第一声で言った。先制を許し、一時は逆転しながら後半ロスタイムに再び勝ち越しを許す。直後にMF遠藤保仁のPKで辛くも引き分けに持ち込んだが、負けていてもおかしくない試合だった。

「京都が全試合ああいう戦いをするのか、相手がガンバだからなのか分からないけど、90分間走って、裏のスペースとかも気にせずに高い位置からどんどんプレッシャーに来た。負けてもいいからガムシャラに来るというか。中盤でボールを回したかったけど、中盤に入れるパスに全部来てるなと。中盤で回せなかったし、(CBの)自分もフリーになる場面は3回もなかった。それくらい捨て身で来ていた」

 京都のハイプレッシャーに押され、運動量、球際でもことごとく劣勢を強いられた。シュート数はG大阪の7本に対し、京都は倍近い13本。内容では負けていたからこそ、「負けなくてよかった」との言葉を繰り返した。

「こういう試合が今シーズン、続くんだなと覚悟はしておいたほうがいい。同時にこういう相手への対策を考えないといけない」。優勝候補筆頭としてすべての対戦相手からマークされる存在のG大阪。あらためてJ2で戦う難しさを痛感したが、「合宿でやってきたことの半分も出せなかった。でも、半分も出せずに引き分けたんだから、100%出せれば絶対に勝てるなと思った」と、手応えも感じる開幕戦だったようだ。

(取材・文 西山紘平)

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