beacon

チームを救う同点PK、1G1Aの遠藤「自分たちの出来がよくなかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.3 J2第1節 G大阪3-3京都 万博]

 チームを敗戦危機から救った。後半もロスタイムに入った46分に2-3と勝ち越しを許したガンバ大阪は直後にFWパウリーニョがPA内で倒され、PKを獲得する。決めれば同点という大事な局面。MF遠藤保仁がキッカーを務め、冷静にゴール右上に蹴り込んだ。

「自信を持って蹴るだけだった。それしか考えてなかったし、決めれてよかった」。土壇場で3-3の同点に追いつき、J2初陣はドロー。「初めて戦う選手も多い中で、勝ち点1を前向きにとらえたい」と、淡々と語った。

 前半24分に先制を許し、1点を追う展開となった。京都のハイプレッシャーに苦しみ、遠藤自身、厳しくマークされた。G大阪らしいパス回しは影を潜め、単調なロングボールも目立った。それでも劣勢の展開に耐え、後半に流れを引き寄せると、後半15分、DF岩下敬輔からの鋭い縦パスを受けた遠藤が横に流し、MF阿部浩之の同点弾をアシストした。

「チーム全体として慌てることなく、我慢しながらやっていこうという意思統一はできていた」。2分後の後半17分にはFWレアンドロのPKで勝ち越し。その後、守備陣が耐え切れずに再逆転を許したが、最後は背番号7のキックで勝ち点1を手にした。

 結果は引き分けだったが、試合内容は今後に不安を残す開幕戦となった。「相手はみんなハードワークしてきたし、実際、自分たちはうまくパスを回せなかった。相手がよかったのもあるし、自分たちの出来がよくなかったのもある」と遠藤は認める。「京都はベストのゲームをしたと思う。ただ、自分たちも単純なミスが多かった。(相手のプレッシャーを)いなすプレーも少なかったし、ボールを取る位置も低かった」。反省点を挙げればキリがない。1年でのJ1復帰という至上命題へ、課題山積のドロー発進だった。

(取材・文 西山紘平)

TOP