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柏がツートップアベック弾で連敗ストップ!大分は公式戦6戦勝ちなし…

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[3.30 J1第4節 柏3-1大分 柏]

 J1は30日に第4節を行い、11位柏レイソルは、ホームの日立柏サッカー場で12位大分トリニータを迎えた。試合は前半37分に柏がFW工藤壮人のゴールで先制。後半8分にMF松本怜のミドルシュートで大分が同点に追いつくが、後半18分にFW田中順也のヘディング弾で柏が勝ち越しに成功し、後半アディショナルタイムにも工藤が加点し3-1で勝利した。柏は開幕戦の川崎戦(3-1)以来の勝利を手にした。

 2週間のインターバルを挟んだ柏は、ケガで戦列を離れていたレギュラー組が復帰。4-4-2の右サイドバックにDFキム・チャンスが3週間ぶりに先発し、MFジョルジ・ワグネルとDF鈴木大輔もベンチに入った。

 アウェーの大分は、19日に加入が発表されたMFロドリゴ・マンシャが、23日のナビスコ杯・C大阪戦(1-2)に続いて3-5-2のアンカーを務めた。

 序盤から出足の鋭い柏がペースを握る。開始1分にMFレアンドロ・ドミンゲスがファーストシュートを放つと、その後も柏がボールを支配し、攻め続ける。同14分には田中が、その2分後には工藤がシュートを放つが枠を捉えることができない。

 徐々に落ち着きを取り戻してきた大分だったが、前線へのつなぎのパスを柏のダブルボランチ、MF大谷秀和とMF栗澤僚一にことごとく拾われてしまう。それならばと最終ラインからFW高松大樹にロングボールを入れるが、柏の最終ラインに跳ね返されてしまう。

 前半22分、栗澤のインターセプトからオーバーラップしていたキム・チャンスに送る。DFを1人かわしてPA内に侵入して左足でシュートを放つが、ポストの横を通りすぎた。
 なおも柏が攻める。前半23分にはPA外から工藤がミドルシュート。ボールは枠を捉えるがGK丹野研太がCKへ逃れる。CKのキッカーはMF狩野健太。ニアサイドでレアンドロ・ドミンゲスがバックヘッドで合わせるが、シュートは惜しくもバーを越えてしまう。同34分にはPA外から、その2分後にはPA内で工藤がシュートを放つがGKにセーブされてしまう。

 そして迎えた前半37分、工藤がようやくチャンスをものにする。大分が自陣でボール処理にもたついている隙をついて、田中がプレスをかけるとボールは工藤の目の前にこぼれる。PA外、ゴールほぼ正面から工藤が放ったシュートは、ついに大分のゴールネットを揺らした。

 一方的な柏ペースだった前半から一転、後半に入ると大分が息を吹き返す。後半開始3分、MF丸谷拓也のクロスにファーサイドでFW高松大樹が頭で合わせるが、GK菅野孝憲が右手一本でスーパーセーブを見せる。そのこぼれ球に松本がつめるもゴールを奪うことはできなかった。

 勢いに乗る大分は後半8分、左ウイングバックの松本が中にカットインし、右足でミドルシュート。ボールはキレイな弧を描きネットに吸い込まれ、大分が試合を振り出しに戻した。

 攻めに出たい柏だが、サイドバックの裏を大分につかれ防戦一方の展開に。大分は出足が鋭くなり、高い位置で柏からボールを奪い攻勢に出る。大分ペースで時計は進んでいたが、スコアを動かしたのは柏だった。後半18分、大谷のパスを左サイド敵陣で受けたDF藤田優人がクロスを送ると、GKの前のスペースに飛び込んだ田中がヘディングを叩き込み、柏が再びリードを奪った。

 勢いを取り戻した柏と最後の猛攻に出る大分。その後、試合は一進一退の攻防を繰り返すが、後半アディショナルタイムには工藤が追加点をあげて、3-1で柏が快勝した。

 連敗を2で止めた柏は、開幕戦以来の勝ち点を獲得し、2勝2敗の五分に戻した。一方の大分はナビスコ杯を含む公式戦6試合勝ちなし(3分3敗)となり、厳しい戦いが続いている。

(取材・文 奥山典幸)

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