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J1で7年ぶりの九州ダービーは鳥栖が大分を下し、今季2勝目を挙げる

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[5.6 J1第10節 大分2-4鳥栖 大銀ド]

 J1は6日に各地で第10節を行い、大分銀行ドームでは7年ぶりとなる九州ダービーが実現した。今季J1に昇格した大分トリニータが、サガン鳥栖を迎えた一戦は、4-2で鳥栖が勝利を収めている。

 大分はFW森島康仁、FW高松大樹に加え、FW小松塁も今季初めて先発で起用。前線の高さを生かすという意図を明確に打ち出した。一方の鳥栖は前節のF東京戦(2-3)から6選手を入れ替えて、FW2枚を並べる形で九州ダービーに臨んでいる。

 最初に決定機を迎えたのは、アウェーの鳥栖だった。前半24分に左サイドからMF水沼宏太がゴール前にクロスを入るとファーサイドでFW豊田陽平がヘッドで合わせたが、GK清水圭介に防がれた。しかし、その直後の29分にFW野田隆之介が前線でタメをつくると、3列目から走り込んだMF高橋義希が、PA内に侵入して左足でシュート。これが決まってアウェーの鳥栖が先制する。

 サイドから3トップの高さを活かそうとする大分も、前半のうちに追いつく。40分に左サイドのDF児玉新が入れたアーリークロスを、小松がGK、DFと競り合いながらもヘッドで当てると、ボールはゴールに転がり込み、試合は振り出しに戻った。

 後半の立ち上がりに、鳥栖は追加点を挙げる。水沼が右から入れたクロスを、ゴール前でMF金民友がダイビングヘッドで合わせる。これはGK清水が好セーブで阻んだが、こぼれ球を豊田が押し込み、鳥栖が再びリードした。さらに鳥栖は2分後にもFW早坂良太からのパスを受けた野田が、右足で狙いすましたシュートを決めて点差を2点に広げた。

 後半14分にも鳥栖は、オーバーラップしたMF藤田直之がPA内で仕掛ける。右足で折り返したボールが、GK清水に当たって高く浮くと、これを藤田と競り合った児玉が痛恨のオウンゴール。鳥栖が大きな4点目を手にした。後半44分にはPKから森島に1点を返された鳥栖だが、このまま4-2で勝利し、リーグ戦7試合ぶりとなる今季2勝目を挙げている。一方の大分は、公式戦14試合未勝利と苦しい状況が続いている。

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