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ビッグセーブを“反省”した町田GK福井光輝「みんな俺が出てくると思っていた」見事な修正で無失点牽引

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FC町田ゼルビアGK福井光輝

[2.20 J2第1節 町田0-0琉球 Gスタ]

 FC町田ゼルビアはJ2開幕節の前半、FC琉球の強力なセットプレー攻撃で失点の危機を迎えたが、GK福井光輝のスーパーセーブで難を逃れた。結局は0-0で幕を閉じた一戦、本来であれば守護神は勝ち点1獲得の立役者。だが、試合後の福井は自身のセービングを誇るどころか、決定的なシュートを打たれるに至った判断への反省を語っていた。

「ヘディングを止めたどうこうの前に、自分が処理できた場面だった」。

 福井が悔やんだのは前半25分のピンチ。琉球DF福村貴幸のFKが高い弾道でペナルティエリア内に放り込まれると、マンマーク優先だった守備陣は反応できず、フリーで飛び込んできたDF中川創のヘディングシュートがゴールマウスに向かった。だが、ここで福井が完璧な反応を見せ、枠外にフィスティング。まさかのエアスポットが空いた場面でチームを救う働きを見せた。

 だが、福井にとってはヘディングシュートすらも許してはいけない場面だったという。「左キッカーに対していつもより僕たちの最終ラインが高かったので、もう一つポジションを前に取っていればクロスをキャッチして終わったシーンだった」。そう振り返った福井は「みんな俺が出てくると思っていたし、僕のストロングでもある。ああいうボールを処理するのが強みだったのに判断が遅れてしまった」と反省点を語った。

 もっとも、その後は見事に修正。琉球のハイボール攻勢に対して福井が空中戦を挑み、何度か倒れ込む場面も見られたが、その奮闘はこの場面での反省やこれまでの積み重ねを活かしたからこそだった。

「元々クロスボールに強く行けるタイプじゃなかったけど、ポポさんが引き出してくれた部分。練習から強気で出ていけと言われている。トライできている。エラーもあるけど、練習から自信を持ってやれているので、ああいう形で出て良かったと思う」。昨季は自身初の42試合フルタイム出場。コンスタントな活躍は、こうしたたゆまぬ姿勢が支えていたようだ。

(取材・文 竹内達也)
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