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待望初弾の清水FWカルリーニョス・ジュニオは「柔軟性が高かった」と手応え…前線とサイドの好連係で2発

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今季初弾に喜びを表すFWカルリーニョス・ジュニオ

[8.7 J1第24節 FC東京0-2清水 味スタ]

 均衡破る先制ゴールは、自身待望の今季初得点。清水エスパルスのFWカルリーニョス・ジュニオは「長い間、点を決めることができなかった。点を決めた後は感情的になってしまいました」と喜びを語った。

 攻撃的ポジションで万能さを発揮するカルリーニョス。直近ではウイングでのプレーも多かったが、今節は2トップの一角で起用された。ゼ・リカルド監督は試合後の会見で起用理由について「神谷優太が足を痛めたので、(カルリーニョスを)中で起用した」と語る。「チアゴ(サンタナ)との連係もいいし、空いたスペースをうまく突く。こちらの狙いを理解してくれた。1点目は綺麗なゴールを決めてくれた。彼の準備してきたこと、チームが準備してきたことが今日はうまくいった」とその活躍を称えた。

 指揮官が称えた“綺麗なゴール”は後半13分に起きた。DF原輝綺がMF松木玖生との対峙を制し、右サイドを突破。深い位置からクロスを上げると、カルリーニョスが宙を飛ぶ。DF長友佑都の頭上からヘディングシュートを叩き込み、ゴールネットに突き刺した。得点直後にはひざまづき、天を仰ぐ。「長い間、点を決めることができなくて、感情的になってしまいました」と振り返った。

 前線とサイドが密接な連動を見せ、攻撃が実を結んだ。2トップでコンビを組んだチアゴ・サンタナについて、カルリーニョスは「チアゴ選手の近くでプレーして、ある程度柔軟性が高く、フリーでプレーすることができた。そのおかげで、すごくいい結果を見せることができた」と手応えを語る。一方で、左サイドで起用されたMF乾貴士は2トップの動きを称える。「カルは近くにいてやりやすい。チアゴもそうですし、ボランチ2人もそうですし。近くにいる選手は本当にやりやすくて、(山原)怜音も。まだまだ良くなっていくと思っています」。主にサイドが起点となり、相手の背後を突く展開に。T・サンタナの得点も、左サイドの山原のクロスから生まれていた。

 カルリーニョスは、両サイドを走った乾とMFヤゴ・ピカチュウも称賛。「すごくクオリティが高い。さらに、インテリジェンス、賢さもある。間違いなくチームが良くなっていくと思います」とチームの成長を語る。

 この日は声出し応援運営検証対象の試合となり、両チームのサポーターが声援で選手の背中を押した。カルリーニョスは「すごくうれしく感じました」と感謝。「サポーターの皆さんもうれしかったと思います。声を出して応援してくれると、雰囲気も良くなる。彼らのおかげで勝つことができたと思っています」。チームは3試合ぶりの勝利で降格圏を脱出。残留を懸けた終盤戦に向け、清水はたしかな一歩を踏み出した。

(取材・文 石川祐介)
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