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川崎F佐々木旭は2か月ぶり起用に応える好アシスト「練習でやってきたことを存分に出せた」

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DF佐々木旭が大学同期のFW満田誠とマッチアップ

[9.10 J1第29節 川崎F 4-0 広島 等々力]

 7試合ぶりの出場となったDF佐々木旭は、好アシストで川崎フロンターレの先制点を演出。快勝に大きく貢献した。「結果を残さないとっていう気持ちで試合に入ったので、しっかり得点も取りましたし、無失点で終われたのはよかったと思います」と振り返った。

 J1リーグで最後に出場したのは7月9日の第21節・ガンバ大阪戦(○4-0)以来。鬼木達監督は起用理由について「前の週のトレーニングマッチで、彼が非常にいいパフォーマンスを見せた。いま本当に気持ちも入っている状態でしたし、コーチ陣もサポートしながら数週間やってくれていたので、思い切って使うことができた」と語る。すると、佐々木は序盤から積極姿勢を崩さず、指揮官の思いに応えていく。

 前半6分に相手から鋭くボールを奪うと、15分にはFWマルシーニョとの好連係から決定機を創出。攻守に躍動を続ける。そして34分、佐々木はマルシーニョのパスを受けてPA左の深い位置に進入。「アキさんがマイナスに動いたのが見えたので、冷静にそこに流し込めた」。左足でPA中央に折り返し、FW家長昭博の先制ゴールをお膳立てした。

 3-0で迎えた後半33分にも得点に絡む。左サイドの深い位置まで潜り込み、PA左にパス。マルシーニョの右足シュートはGKにはじかれるが、こぼれ球を家長が押し込んで4点目。佐々木の突破がダメ押しゴールを生んだ。

 出場できなかった約2か月は「いろいろ学ぶこともたくさんありましたし、練習も試合に出ているときよりもたくさん積み重ねられた。きょうの試合で、練習でやってきたことを存分に出せた」と振り返る。「自分の中ではすごくマイナスだと感じたことはまったくなくて、上から見ていることによって気づけたこともたくさんある」。成長を示す試合となった。

 左SBでプレーした佐々木に対し、広島はハーフタイムでFW満田誠を同サイドで投入。流通経済大ルーキー同士のマッチアップとなった。「そこはほかの相手よりも負けられないという気持ちは強かった。自分も一段階ギアを上げられたので、有難かったです」と振り返った。

 試合終了後にピッチ中央で挨拶が終わると、佐々木はすかさず広島の列へ。「先輩の今津(佑太)さんに挨拶をして、その後に声を掛けました」。しかし、今節は優勝を争う上位対決。和やかなムードはなく、佐々木と満田は一瞬のふれあいの後、それぞれチームのもとに戻っていった。

「彼も負けず嫌いなので、試合の直後はあんまり喋りたくなかったと思う。彼も万全のコンディションではなかったと思うので、また来年対戦する機会があったら、お互い万全の状態で対戦できればいいかなと思います」。互いの成長を見せ合った一戦。チームで結果を残す2人の戦いは、これからも続いていく。

(取材・文 石川祐介)
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