[10.8 J1第32節 横浜FM 0-2 G大阪 日産ス]

　得点後、指揮官も拳を高らかに掲げていた。ガンバ大阪は横浜F・マリノスに勝利し、自動降格圏の脱出に成功。松田浩監督は「90分間集中を切らさずに戦ってくれた。選手に感謝したい」と称えた。

　リーグ最多得点を誇る首位・横浜FMを封じた。決定機は少なかったが、2度のCKで得点。どちらもファーサイドからの折り返しを決め切った。「ゾーンで守っているチームの弱点のひとつにそういうものがある。前日(の練習)にも惜しい場面があった。きょうに取っておいたのかな。ラッキーでした」(松田監督)。狙い通りの2得点に手応えを口にした。

　残留の使命を果たすべく、8月から指揮官に就任した。直近4試合は2分2敗と崖っぷちとなっていたが、強敵相手の大一番で勝利。暫定ながらも自動降格圏を脱出した。

　試合前に選手たちに発破をかけていたという。「こういう大一番、注目の集まったところでこれだけの試合、注目されているんだから目立ってこいと」。見事逆境を乗り越えた選手たちに、指揮官は「監督冥利に尽きる試合をやってくれた」と目を細めていた。

(取材・文　石川祐介)

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