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「爪痕残そう」途中出場でプレー時間のばす柏MF加藤匠人

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U-12からU-18まで柏の下部組織に所属していたMF加藤匠人

[10.8 J1第32節 柏 0-0 C大阪 三協F柏]

 前節・G大阪戦は無失点、前々節・川崎F戦は1失点と、課題だった守備面の改善が見れている柏レイソルは、C大阪戦でも無失点で試合は推移していた。C大阪に押される時間が続いた中で、決定的なピンチを迎えたものの最後までゴールを破られることはなかった。

 一方で、柏の狙いであったカウンターでC大阪を脅かす回数も限られていた。ネルシーニョ監督は、「守備はよくできていたと思う」と守備は評価しつつ、「奪ってからのパスの精度、前線へのフィードがうまく通らなかった。クオリティの問題であると思うし、それが続いた分、相手に押し込まれる時間が続いてしまった」と攻撃が停滞してしまった要因を挙げた。

 後半19分に投入されたのが、ゲームメイク力に優れたMF加藤匠人だった。「自分の特徴であるチャンスメイク、パスの部分で違いを見せる、爪痕残そうと思った」という本人の言葉どおり、中盤で長短織り交ぜたパスで打開を試みつつ、1トップになっていたこともあり、ゴール前にも顔を出した。後半34分にはペナルティエリアすぐ外から、ラストパスをエリア内に送ったが合わせ切ることはできなかった。

 柏の下部組織出身の加藤は、筑波大を経て今季柏に加入。ルヴァン杯でプロデビューを飾ったものの、リーグ戦での出場は限られていた。しかし、リーグ後半戦に入ると途中出場ながら出場時間を延ばし、ここまでリーグ10試合に出場している。

「点にはつながらなかったという部分で悔しさはすごいありますけど、そこ(チャンスメイクやパス)の制度を高めていくのは、練習からやっていかないといけない」と加藤はレベルアップを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)
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