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監督からオーナー社長へ転身…岩手・秋田豊氏に“社長出身”野々村チェアマンがエール「楽しい変化を起こせる」

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野々村芳和チェアマン

 Jリーグの野々村芳和チェアマンが25日、第10回理事会後の記者会見に出席し、いわてグルージャ盛岡オーナー兼代表取締役社長への就任が決まった秋田豊氏にエールを送った。

 現役時代に鹿島アントラーズなどで活躍した元日本代表DFの秋田氏は2010年に京都サンガF.C.、13年にFC町田ゼルビアを指揮し、20年から岩手の監督に就任。昨季はJ3リーグ2位に導き、クラブ史上初のJ2昇格を成し遂げた。だが、今季はJ2リーグで苦しみ、最下位22位でフィニッシュ。この日の理事会でJ3降格が確定していた。

 すでに今月中旬には監督退任が発表されていた秋田氏だったが、同日の理事会で岩手の代表取締役社長就任が承認され、クラブオーナーへの転身が決まった。

 野々村チェアマンもJリーガー出身という立場から、北海道コンサドーレ札幌の社長を務めた経歴。秋田氏とすでにやり取りをかわしたといい、「どうやって地域のためになるか、このクラブをどう成長させてまた上のカテゴリに戻っていくかや、アジアの選手を連れてくる難しさやメリット、僕が社長をやっていた時のことも含めて、本来そこで質問するようなことでないことまでいろいろ聞いてきたり、完全にスイッチが変わったなと感じている」と明かした。

 その上で「サッカーで日本を代表し、クラブの監督までやった方が、クラブを経営する社長になるというのを僕もすごくいいことなんじゃないかなと思い。サッカー経験者、高いレベルでやってきたからこそわかるサッカーへの思い、サポーターへの思いはそういうキャリアじゃない人とは少し違っていると思う。そういうことがクラブ経営にプラスに働けば、楽しい変化を起こせるんじゃないかと思っている。ビジネス畑でキャリアを積んできた方もサッカー界には必要だが、選手として一定のレベルでやってきた方の比率も増えた方がいい。秋田さんが成功することで、それを目指す選手が出てくることにも期待したい。だから秋田さんにも頑張っていただきたい」とエールを送った。

(取材・文 竹内達也)
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